きょうは、オリジナルの短編童話、『きつねからのたより』を書いてみたので、ご紹介します。
この物語は、熊本地震の被災者支援にあたるボランティアの方々から着想を得ました。
ですから、この作品は、心優しいボランティアの方々に捧げます。


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きつねからのたより

ヒルコのきつねが、クアルモでききんがあったということを聞いて、友だちのくまのことを心配して、手紙を書きました。
「はいけい、くまさん。そちらはききんがあったそうですが、だいじょうぶですか。ぼくらが、ききんでこまったとき、くまさんは、ほししいたけやら、はちみつやら、じようのあるものを、たくさんおくってくださいましたね。どんなにぼくらがたすかったか、ことばにもできないくらいです。そんなくまさんが、いま、たいへんなめにあっているかとおもうと、ぼくらはほんとうに、いてもたってもいられなくなります。
みんなでもりであつめたものを、このてがみといっしょにおくりますね。ほったばかりの、やまいもや、たけのこです。
どうぞ、おたっしゃで。あきには、くまさんのだいすきな、くりのみを、どっさりおくりますからね。」
手紙を書きおえると、きつねは、それを小包と一緒につつんで、切手を貼って、郵便局で「くれぐれもよろしくおねがいします。」と言って、びっくりした窓口の人に、預けました。
というわけで、あさってには、クアルモの森のたもとで、きつねからの小包を受け取ったくまが、うれしさのあまり、片足ずつ上げて、ふっふと鼻息を吐きながら、夢中で小躍りしている姿が、見られるだろうと思います。

おしまい

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【新作童話】 きつねからのたより|Kobitoのお絵描きブログ