制作中の童話イラスト、「小さな幸せ、その2」が完成したので公開します。冬の物語なんですが、落ち葉を描き入れると、どうも「秋」の物語と感じる方が多いようです。雪を描かないで、冬らしく見せるって、難しいですね。^^;
物語の続きも、絵の下に書いてみたので、良かったら読んでみて下さい☆

ムラサキシジミ完成 色調整縮小

「春の妖精さん。僕たちを、そこへ、案内してくれない?」
ジョーが、ムラサキシジミに聞きました。
「いいとも。さあ、私の手につかまりなさい。」
ムラサキシジミは、二人に両手を伸ばしました。
ジョーとトニは、目をぱちぱちさせて、その手をじっと見つめました。
「飛んで行くんだよ。野原の向こうだから。」
ムラサキシジミは、そう言って両手を二人につき出しました。
ジョーがその手をにぎったので、トニもこわごわにぎりました。
「しっかりつかまっておいで。空では風が強いよ。」
ムラサキシジミは、二人をつかんだまま、パッと飛び立ちました。
目が回るくらい、、素早く地面から離れて、さっきいた場所が、もうどこだか分からないくらい、遠くになりました。
ジョーは、冷たい風を受けながら、一面の枯れた野原や、広々した河の流れ、それに、土手の向こうの、どこまでも続く青白い木立を眺めて、「なんてこの世界は広いんだろう・・・。」とつくづく感心しました。

「ほら、あれがそうだよ。私たちが、冬越しをしていた『別荘の木』だよ。」
ムラサキシジミが、前方をあごで示して言いました。
見ると、土手が大きく崩れた場所があって、そこに、大きなコナラの木が、根こそぎになって逆さまに倒れていました。

ムラサキシジミは、風にゆらゆらゆられながら、そのコナラの方へ、まっしぐらに降りて行きました。


つづく

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童話「小さな幸せ2」 挿絵完成|Kobitoのお絵描きブログ