昔話の出だしは、「昔々(むかしむかし)」という言葉で始まるのが定番ですね。

ということで、今日は、「むかしむかし」を文頭に用いた、ごく短い昔話を書いてみる事にしました。
だけど、ただの昔話ではなくて、どのくらい昔なのかを、読み手に想像して楽しんでもらう、ということが目的の、コメディ的な書き方をしています。

---------------------------------------

むかしむかし

むかしむかし・・・、
「おい、俺の腰巻知らないか。」
「ああ、あれ、捨てたわよ。尻のとこが破けてたから。」
「勝手に捨てるなよぉ。つくろえばまだ使えるだろ。」
「いやよ、みっともない。他の毛皮もあるじゃないの。」
「気に入ってたんだぞ。あの岩屋鼠(いわやねずみ)の毛皮!」
「また獲ってくればいいじゃないの。」
「岩屋鼠がそう簡単に獲れるかよぅ。」
「やってみなきゃ分かんないじゃないの。」
「めったに獲れないの!もう、捨ててもいいか聞いてから、捨ててくれよ。」
「はいはい。」
という会話が、ほら穴の中から、聞こえて来たということです。

おしまい


img002cs-.jpg
「ほら穴の家での原始人の夫婦(トトとカカ)の暮らしぶり」
石器時代の人々は、洞窟の壁に土や炭で壁画を描いて、それを見ながら生活していました。(フランスのラスコー洞窟の壁画や、スペインのアルタミラ洞窟の壁画が有名です)アートのある暮らし、良いですね。^^


ちなみに、登場人物の会話が今風なのは、コメディ感を演出するためですが、「現代文明が失われた後の原始的世界だから」、と考えると、時代設定が過去ではなく未来になるので、SF的なタイムトリップの感覚を楽しむこともできます。



関連記事
拍手ボタン
コメント:
この記事へのコメント:
あれ~~かなり昔なお話しだったのね
てっきり花咲じいさん位のお話しかと思っちゃった(^^*)
むかしむかしで始まるお話しのイメージって、固定観念が有った~
最後に絵を見たから、自分のギャップがすごい面白かったです。
2016/03/24(木) 19:13 | URL | かまどん #-[ 編集]
かまどんさん、
そう、大昔のお話だったんですよ~。
むかしむかしで始まると、着物を着た人達のイメージを思い浮かべるのが定番になっていますよね。
あえてそこを飛び越えて、もっとその先の昔もあるよ~、と提示してみました。
楽しんでもらえて嬉しいです。^^
2016/03/24(木) 19:59 | URL | Kobito #-[ 編集]
コメント:を投稿する
本文:
 
【昔話?】 むかしむかし|Kobitoのお絵描きブログ