こんにちは。いつまでもお正月気分の抜けないこびとです。
きょうは、新作の短編童話が書けたので、ご紹介します。
タイトルは、「アルマジロさんとはりねずみくん」です。
以前、図書館で、「がまくんとかえるくん」(アーノルド・ローベル作・絵)という、児童向けの絵本のシリーズをまとめ読みして、似た感じの、小さい子向けの、主人公が二人いるお話を書きたいな、と思っていたので、書きあげることができて嬉しいです。

「がまくんとかえるくんシリーズ」の、「ふたりはともだち」という本の中の、「おてがみ」というお話は、小学校の国語の教科書にも載っているので、覚えている方も多いのではないかと思います。手紙をもらったことがないがまくんのために、かえるくんが手紙を書くのですが、かたつむりくんに配達を頼んだために、待てど暮らせど、なかなかがまくんに届かない・・・、という内容です。文字数の少ない、非常にシンプルなお話なのに、独特の、土の香りのようなリアリティを感じる作品です。
私もいつか、そういう、生活感がにじみ出たような作品を、書けるようになりたいものです。




アルマジロさんとはりねずみくん

アルマジロさんが、頭をかしげながら、歩いて来ました。
はりねずみくんが、家の窓から、アルマジロさんを見つけて、「アルマジロさん。いらっしゃい。」とあいさつしました。
アルマジロさんは、はりねずみくんの家にあがると、
「おや、もう着いちゃったな。やぁ。はりねずみくん。」と言って、はりねずみくんとならんで椅子に腰かけました。
はりねずみくんが、
「何を考えていたんだい。」
と聞くと、
「どうも、ぼくは、大事なことを、忘れたようなんだ。」
と、残念そうにアルマジロさんが答えました。
「何を。」
「それがなんだか、分からないから、こうやって、困っているってわけさ。」
はりねずみくんは、腕組みして、いっしょに考えてあげることにしましたが、なにを忘れたか知らないはりねずみくんには、もちろん、なんにも思いうかびませんので、アルマジロさんに、
「どんなことなの。」
とたずねました。
アルマジロさんは、両腕を前に伸ばして、大きなものを、かかえる仕草をして、
「なんだか、丸いような気がするよ。」と言いました。
「たまごかい?」
「いや、たまごじゃない。」
「お月さまかい?」
「いや、お月さまじゃない。」
アルマジロさんは、今度は両の手のひらで小さな輪っかを作って、
「たまごの方が、近かったようだよ。」
と言いました。
「じゃあ、白いんだね。」
「ううん。茶色だったよ。しいたけの、かさの色だったよ。そして、たまごより、うんと固いの。」
「どこにあるの?」
「森に落ちてるの。」
「どんな日に。」
「風の日に。森を歩いてると、木の下に落っこちてるよ。」
「小さな、パイナップルのようなものでしょう?」
「そう!」
「たまごのようで、かたくって、しいたけのかさの色で、風の日に森の木の下に落っこちていて、ごつごつしたところが、アルマジロさんの背中に似てるものでしょう?」
「それ!」
アルマジロさんは、すっかり思い出せたので、手をたたいてよろこびました。
でも、はりねずみくんが、腕組みをしたまま、
「あれ、なんだっけ?」
と言ったので、アルマジロさんはきょとんとして、
「なんだったっけ?」
と言うと、はりねずみくんと顔を見合わせて、いっしょに、頭をかかえました。

さあ皆さん、アルマジロさんと、はりねずみくんが、何を思い出せないのか、もう分かりましたね?
もし分かったなら、二人を驚かせないように、そうっと近づいて、耳元でこっそり、それがなんなのか、教えてあげて下さいね。

おしまい





img962s-.jpg

関連記事
拍手ボタン
コメント:
この記事へのコメント:
ハリネズミさんがかわいすぎる!!
ぜひペットにしたい///
2016/01/11(月) 22:55 | URL | にゃんたろ #-[ 編集]
にゃんたろさん、
ありがとう~。^^
ハリネズミは、写真で見ても、おとなしそうですごくかわいいよ~。
2016/01/11(月) 23:13 | URL | Kobito #-[ 編集]
コメント:を投稿する
本文:
 
【新作童話・低学年向け】 アルマジロさんとはりねずみくん|Kobitoのお絵描きブログ