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 八木重吉(やぎ・じゅうきち)という名前を、聞いたことがありますか?

私が尊敬する、三人の詩人の中の一人です。

重吉は、昭和2年(1927年)に30歳の若さで、肺結核により亡くなったので、彼が残した詩は、今からおよそ90年以上も昔に書かれたものということになります。

彼が得意としたのは、2~6行くらいの、ごく短い詩です。

私が好きな、彼の詩を、一つ紹介します。
とは言っても、この詩は、重吉が考えたものではありません。重吉の娘の桃子が、自分で作って歌った歌の文句です。
重吉自身が、詩の題名の横に、ちゃんと本当の作者の名前を書き添えてあります。





栗 (桃子のうたえることば)
                 桃子満二歳余




くり

くり

くり 採って

くり たべたい











重吉は、桃子の事を大変に可愛がっていたので、彼の詩の中にも、桃子が登場する機会は多いです。
この、桃子が思い付きで歌ったであろう歌の文句の、簡単さ、みずみずしさ、面白さは、重吉が目指していた「分かりやすく胸に響く詩」と相通じるものがありますし、重吉の代表的な詩と比較しても、決して引けを取らない、素晴らしい出来栄えの詩になっている、と私は思います。

実は、これはなにも、詩人の娘である桃子ならではの特技、というわけではありません。
朝日新聞に、子供の何気ない一言を読者が投稿する「あのね」という欄があって、本にまとめられて出版もされているんですが、それを読むと、子供の言葉や物の見方が、大人に比べて知識の裏付けが十分でない分、とても新鮮な響きと視点を持っている事が分かります。

「詩心」というのは、技巧や感性など、様々な要素を含んでいるとは思いますが、こういう優れた響きを持つ子供の言葉に接すると、「子供心」が、その一つの源泉であることは間違いないように思います。



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【詩】八木重吉を、知っていますか?|Kobitoのお絵描きブログ
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