きょうは、新作の短編童話、『小悪魔のガリムン』を書いてみたので、ご紹介します。

誰にでも、心の中に、嫌な自分というのは、居るものです。
それを、嫌だ嫌だと思って、嫌いつづけるのか、良い方向に導いてやるのかは、自分しだいです。




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小悪魔のガリムン

ガリムンは、人の心に住んでいる小悪魔です。
ガリムンが好きなのは、けんか、いじわる、失敗、泣きっ面、などです。
もちろん、自分ではなくて、他の人がそんな目に遭うことが大好きなのです。
私は、ガリムンに、「そんないやなこと考えていたって、楽しくないよ。こっちに来て、いっしょに遊ぼう。」と、何回言ったかしれません。
そのたびにガリムンは、「お前だって、いつ裏切るか分からない。信用ならない。」とはねつけます。
でも、私は知っています。
ガリムンは、親切にしてくれた人が、病気になった時、かける言葉を探して、その人の家の前で、三十分も立ち尽くしたことがあります。
また、しばらく見かけなかった気の良い野良猫が、公園のそばの階段に戻ってきた時、ガリムンは、まわりに誰もいないのをよく確かめてから、野良猫のそばにしゃがんで、「お前元気だったか。」とささやきました。
それから、ガリムンは、ふだんガリムンをばかにしている人から、「ありがとう。」と言われただけで、自分の持っているなけなしの真心を、あらんかぎり、与えたことがあります。
だから、私はガリムンを、そんなに悪い小悪魔ではないと思います。
それどころか、ガリムンには、ずいぶん天使に似たところがあるな、と思います。
つまり私は、ガリムンのことが、大好きなのです。
みなさんは、ガリムンの事を、どう思いますか?

おしまい







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【新作童話】 小悪魔のガリムン|Kobitoのお絵描きブログ