きょうは、新作の短編童話、「ナンナとブーウ」を書いてみたので、ご紹介します。
絵本にできるくらいの、ごく短いお話で、内容は、犬のいる家庭に、猫が新しく加わる時の、動物視点での情景です。
ナンナ(猫)とブーウ(犬)の挿絵も描いてみたので、参考にしながらお話を楽しんで頂けると嬉しいです。


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ナンナとブーウ

ナンナはブーウが大好きです。
子猫の時、ナンナはブーウと、初めて会いました。
ナンナは「犬っていうのは怖いものだよ。」とお母さんから教わっていたので、うしろ脚で立って、前脚の爪を振り上げて、「フーッ。」とブーウをおどかしました。
ブーウは、それを見ると、伏せをして、横を向いて、寝たふりをしました。
ナンナは、いくらおどかしても、ブーウが知らん顔をしているので、しょうがないと思って、うなるのをやめました。
ブーウはナンナが部屋の中をうろうろ調べはじめたので、時々頭を上げて、「それ僕の餌ばこだよ。」とか、「それ僕のおもちゃだよ。」とか、ナンナに教えようとしましたが、またおどかされそうなので、やっぱりおとなしく、寝たふりをしていました。
ナンナは探検が終わると、自分の餌ばこから餌を食べ、自分の水入れから水を飲んで、洗濯かごに座布団を敷いた、自分の寝床にはい上がりました。
そして、ブーウを見おろしながら、「ナンナ!」と、あくびするような大声で鳴きました。ブーウも、ナンナを見あげて、ひとり言のように、「ブーウ。」と鳴きました。
(その時に、私はナンナを、「ナンナ」という名前に決めたのです。)

次の日から、ナンナはブーウを、怖がらなくなりました。
だってブーウは、ナンナが怒ると、決まっていそいそ寝たふりをするからです。
ナンナはブーウのしっぽで遊んだり、ブーウの毛をなめて整えてやったりしました。
それから、ナンナは時々、ブーウの首っ玉にしっかりと抱き付きました。
ブーウはたいてい、おとなしくしていますが、時々、ナンナの鼻づらをベロリとなめました。
するとナンナは、いつでもくすぐったそうに、頭を引っ込めて、クシャンとくしゃみをするのでした。

おしまい



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【新作童話】 ナンナとブーウ|Kobitoのお絵描きブログ