秋は、ちょっとさびしくて、天使を描くのに、ちょうどいい季節です。
先日、三人の天使のイラストを描いたら、幸い好評をいただいたので、今日は、新たな天使の手描きイラストと、イラストに添える新作童話を、ご紹介しようと思います。

私の描く天使は、羽の生えた赤ちゃんです。天使も赤ちゃんも、私にとっては、無垢と善の象徴です。
昨今は、露悪趣味的な傾向の強い創作物が、世の中に増えて来ているので、私はできる限り、そういうものの対極にある作品を作りたいと思っています。ただでさえ嫌なことの多い世の中に、あえて嫌な作品を増やすのは、それ自体、思いやりのない行為だと思うからです。


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星を調べる天使


わんわんわんわん、小さな星が泣いていました。
その声を聞きつけて
天使が三人飛んできました。
いたわりの天使が、泣いてる星をだっこして、
「ぽんぽんいたいいたい?」
と聞きました。
そしたら、なぐさめの天使が、星の顔をのぞきこんで、ふんふんとうなずいてから、
「ちがうよ、さびしいんだってさ」と言いました。
「さびしかないよ。空にはいつでも星がいっぱいじゃないの」
楽天家の天使が言ったので、なぐさめの天使は、ぐるりと一面の星を指さしてから、
「近くで見るとあんなに遠いんだもの。話しかけても聞こえやしないよ」
と言いました。
「じゃあ、今度からお前を、もう一つのさびしがりやの星の近くに、置いてやるね」
三人の天使は、星をかかえて飛んで行き
同じようにべそをかいていた小さな星の近くにおろしました。
星たちは、はにかみながら、すっかり泣きやんで笑いました。
つまりは、あなた方が今見あげている、いかにも仲良さそうな二つの星は、天使たちのおかげで、そんなふうに、近くでかがやいていられるようになった、というわけですよ。

おしまい




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【天使のイラスト&童話】 星を調べる天使|Kobitoのお絵描きブログ