きょうは、新作童話「アンチャンの小人たち」の、第6話を書き進めたので、ご紹介します。
小人たちが、葉っぱの舟に乗って、川下りをする物語です。

挿絵は、川下りをしている五人の小人たちの特徴が、より分かるように正面から描いた紹介画です。

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ーアンチャンの小人たち 第6話ー

舟に振り回されて川に落っこちそうになったケラは、ユニオから服をつかまれて尻もちをつくと、まるで公園の遊具で遊んでいるように「とまれぇ。」と言いながらすっかりはしゃいで笑いました。
めいめい、振り落とされないように身を低くしていた小人たちは、ケラの赤ん坊のようにかん高い笑い方があんまり愉快だったので、思わずつりこまれて笑ってしまいました。
それにしても、どうやってこの渦から、舟を抜け出させたらよいのでしょう。
「一つ方法はあるんだ。でもあんまりいい方法じゃないよ。」
ウタオが言ったので、ムスビが、「何も方法がないより、いい方法じゃない方がましだな。」と言って話をうながしました。
そこでウタオが言いました。「漁をする時の要領で、オプオプをおびき寄せるのさ。舟の下でオプオプが泳ぎ回れば、流れが変わって、マールマールから抜け出せるかもしれない。」
漁というのは、水面をかいや棒切れなどで叩いて、小魚をおびき寄せる、小人たちの昔ながらの知恵です。
「とってもいい考えだわ。ねえユニオもそう思うでしょう。」ツキヨがたずねたので、ケラを抱えたユニオは、もちろんと言うように深々とうなずきました。


つづく




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新作童話 「アンチャンの小人たち」 第6話|Kobitoのお絵描きブログ