今日は、製作中のファンタジー小説、『魔法使いサキの物語・第4章』の、第2話を書き進めてみようと思います。

挿絵も、線画まで描き進めました。左の小柄な青年がマイネ、右の大柄な青年がダンケルと言います。

二人が、魔法庁長官スナクフに呼び出されて、ある頼み事をされたところから、物語は再開します・・・。


img426s.jpg

「あなた達は、これを見たことがあるのですか?」
スナクフは、二人が小箱の事を知っていると分かって、尋ねました。
「ええ、それはサキって娘の持ち物です。」
ダンケルが答えました。
「中身は入ってますか?」
マイネが聞きました。
「入っています。」
二人は、顔を見合わせました。サキはどうして、大切にしていたトミーまで、置き忘れたりしたのでしょう。
スナクフは、小箱を机に置きながら言いました。
「彼女は六日前に、テトを発って西へ向かいました。ナップへ行こうとしているのです。」
「ナップって、このナップですか!?」
マイネは、世界地図の、ゴンドラ大陸の西の端の、北極近くにある、地名の記述がない地域を指さしました。
スナクフはうなずいて、
「でも、あなた達に、ナップまで行けというのではありませんよ。彼女は魔法庁の出国許可証を持っていませんから、国境で足止めになっているはずです。」と言うと、フラトの西端の、ワナイとの国境線を指さしました。
そこで二人は、ほっと胸をなでおろしました。どんなに優れた魔法使いでも、大陸横断となると、命がけの旅になる事は間違いないからです。
スナクフはさらに、戸棚から占いに使う、黒曜石の手水鉢(ちょうずばち)を持って来ると、地図の上の、小箱の横に置いてから言いました。
「それから、帰りにキッタスに立ち寄って、これをコロビンという人に渡して欲しいのです。」
キッタスは、ワナイとの国境にほど近い、小さな村でした。
いにしえの昔から、ミステル(魔法の道具)の製作に長けた一族が住んでいる事で、有名な村でした。



つづく


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この記事へのコメント:
いにしえの昔から、魔道具の製作に長けた一族が住んでいる事で、有名な村

その言葉の響きだけで

ワクワクします

線が生き生きとしていていていいですね
2014/02/03(月) 20:49 | 湖の麓より
麓さん、
いつも読んでくれてありがとう♪
ファンタジーは、やっぱり雰囲気作りが大事だよね。
その村は、陶芸の窯元のように、職人が一つの地域に集まって、独自の文化を形成しているイメージです。

このイラストも、気に入っているので、色塗りが自分でも楽しみです。^^
2014/02/03(月) 20:57 | Kobito
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『魔法使いサキの物語・第4章』第2話|Kobitoのお絵描きブログ