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 こんばんは。今日は、共作イラストとして完成した「ハテナ」のSF小説、第2話をご紹介したいと思います。
いつも、イラストに添えてストーリーを書くので、挿絵なしだと、どうしても物語が浮かばなくて、急きょ簡単なスケッチを描いてみる事にしました。


img123 - コピー

どうでしょう?前回登場した、主人公のハテナ(右)と、学校の友達の文(ふみ/左)です。
線画に、色鉛筆のみで彩色しています。
文は、とても優しそうな、そして少し、寂しそうな顔をしていますね。
物語の中で、その理由をお話しできると思います。
かなり悲しいお話になってしまいましたが、ハテナがより良い道に進めるように、私なりに考えた結果なので、辛抱してお付き合い頂けると嬉しいです。

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キャンプから帰った数日後、文は学校で、ハテナに尋ねました。
「ハテナは、写真から、この前のような立体的な姿を写し出すことができる?」
この前とは、キャンプの夜の事です。文はハテナが、キャンプファイヤーを囲んで踊る生徒達の立体映像を、林の中で、目を光らせながら写し出している様子を見たのです。
ハテナが、「できるよ。」と答えたので、文は「明日、写真を持って来るから、それを立体的に見せてくれないかな。」と頼みました。ハテナは、「いいよ。」と答えました。
次の日の放課後、文は公園で、ハテナに一枚の写真を手渡しました。そこには、エプロン姿の年配の女性が写っていました。
「これ、私のおばあちゃんなの。おばあちゃん、去年の冬、死んじゃったの。お酒を飲んだ人がね、車でおばあちゃんをはねちゃったの。」
文は、そう言って、口をつぐみました。
ハテナは、写真をじっと見つめて、分析が終わると、「少し離れて。」と言いました。文が後ろへ下がると、ハテナの目が光って、文の目の前に、ぼんやりと人影が浮かび上がりました。それは、生前と少しも変わらない、明るくて元気そうなお祖母さんの姿でした。
「ふみ。」
お祖母さんが、口を開いて、名前を呼んだので、文は「おばあちゃん!」と叫んで、抱きつこうとしました。でも、お祖母さんは空気のように消えてしまって、文はそこにへたり込んでしまいました。
文が激しく泣きじゃくり始めたので、ハテナは、「文、どこか痛いの?」と聞きました。
文は、返事もできずに、いつまでもいつまでも泣き続けていました・・・。


翌日、文が学校を休んだので、ハテナは一人で下校する事になりました。いつもの坂道を下ろうとすると、同級生の女生徒四人が声をかけてきました。一人は、ビデオカメラを持っていました。
「昨日、公園で、文に立体映像見せてただろ。お前、人間じゃないんだろ。」
ヒロという名前の背の高い生徒が、威圧するようにハテナを見下ろしました。
ハテナが黙っていると、ヒロは態度を和らげて、
「俺達も、ああいうのが見たいんだよ。見せてくれたら、誰にもお前のことは言わないよ。」
と言いました。
ハテナは、「文は友達だから見せたんだ。」と答えました。
するとヒロは笑って、「俺達だってダチだろ。クラスメイトじゃんか。」と言いました。
それで、彼女達も、ハテナのメモリの中の、『友達』という優先事項に書き込まれました。「何が見たいの?」
ハテナが聞きました。
「お前、ネットとかできんの?」生徒の一人が聞いたので、他の生徒はげらげら笑いました。
「できるよ。でも、どんなネットワークにもつなげてはいけないって、お父さんに言われたんだ。」
「ダチが頼んでんだから、『親父』だって良いって言うさ。今、ネットで、Claysのライブ中継やってんだ。それ見せてよ。」
ハテナは言われるままに、目を閉じて、インターネットの回線を開きました。すると、間もなく、遠くから、探してもいないデータが、たくさん押し寄せて来て、ハテナの中に流れ込み始めました。

目を開けたとき、ハテナの視界には赤い四つの点が見えました。それは、『敵』を意味するレッドフラグでした。ハテナは手の平に仕込まれたナイフをせり出して、そのフラグの一つに飛びかかりました。

ヒロは、ハテナが目を赤く光らせながら、いきなりナイフを握って斬りかかってきたので、悲鳴をあげて倒れ込みました。ハテナは馬乗りになってヒロにナイフを突き立てようとしましたが、すんでの所で動きを止めると、立ち上がって、すでに逃げ出した他の生徒たちを目で追いました。
「整合性のないデータだ。」
ヒロも逃げ去って、ハテナは残されたビデオカメラを踏みつぶすと、そうつぶやきました。




・・・エンディングまで、まだ遠そうなので、ここでひとまず筆を置きます。><
怖い所で終わってしまって面目ないです。><;


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SF小説「ハテナ」第2話|Kobitoのお絵描きブログ
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