制作中のファンタジーイラスト、「魔法使いサキ2・雪国の兄妹」の色塗りを、久しぶりに進めたので、公開したいと思います。妹の方の衣服の色が、まだ決められないので、全体の色ぬりも少し遅れがちです。
15年前、彼らの家に、凍死寸前だったカン・ソク先生が担ぎ込まれました。彼らは双子なので、当時どちらも5歳でした。猟師の父親と、母方のお祖母さんと一緒に、村から離れた一軒家で暮らしていました。今また、カン・ソク先生が、彼らにめぐり会おうとしていますが、それは偶然でしょうか?それとも・・・。
お話の続きを、絵の下に書いてみたので、良かったら絵と一緒にお楽しみ下さい☆


img060 調整縮小

誰かが、呼んだ気がしたので、カン・ソクは足を止めて、雪原を見渡しました。舞いすさぶ風雪で、あたりは白く、波打っているように見えるばかりでした。
サキの家のあるフラトから、この雪原に飛ばされて、かれこれ四時間余り、カン・ソクは歩き続けていましたが、人が住んで居そうな痕跡や、寒風をしのげそうなわずかな林さえ、見つける事はできませんでした。
魔法で編んだ雪靴や蓑も、少し気を緩めれば、バラバラにほどけてしまいそうなほど、カン・ソクは疲れ始めていました。
ゆるい下り坂を、横ざまに下りていた時、カン・ソクはついに足を滑らせて、そのまま坂の下まで勢いよく転がり落ちてしまいました。
突き出た岩に、脚をしたたか打ちつけて、彼は雪の中でしばらくもがき苦しみました。しかし、何とか立ち上がって、周りを確かめると、下りきった所は、凍った広い河の岸辺でした。
カン・ソクは、十五年前に見た、一つの小さな明かりを、やはり、河のまん中あたりに見ました。それは、今度も、彼が生き延びるための、唯一の道しるべのようでした。
「おおーい!ダジー、僕だ、カン・ソクだよ!」
カン・ソクは、かすれた声で、その明りに呼びかけると、雪の上に倒れて気を失ってしまいました・・・。


つづく

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【ファンタジー小説】 魔法使いサキの物語 第2章・第4話 色ぬり4|Kobitoのお絵描きブログ