制作中の童話、「小さな幸せ」の、3枚目の挿絵の色塗りの様子です。
夏に、冬の野原の色を思い出すのは、けっこう難しいですね。それとも、私の物覚えが悪いだけでしょうか?・▽・;
お話は、絵の場面からまた少し進みますが、ジョーやトニやムラサキシジミが、どんな仕草をしているか、文章を読みながら、想像して頂けると嬉しいです☆

倒れたコナラ色ぬり1色強調縮小

「誰か住んで居やしないかしら。」
ジョーは、耳を澄ましながら、ほらの中の様子をうかがいました。
「リスの夫婦が住んでいたけれども、今はもう誰も居ない。別荘の木が倒れてすぐに、引っ越してしまったからね。」
ムラサキシジミは、そう言って木のこぶに腰かけると、心配そうなジョーやトニを見て、こう付け加えました。
「残ってるのは、なめくじや、団子虫たちだけだよ。」
「ジョー、あれを伝って下りられるよ。」
トニが、大きな声で上の方を指さしたので、ジョーとムラサキシジミもそっちを見ました。
コナラの枝から、クモの糸が、一本長く垂れ下がって、先端に絡まった枯葉が、風に揺れていました。
「どれ、私が取ってやろう。」
ムラサキシジミが、立ち上がって、羽ばたこうとしましたが、ジョーが呼びとめて、「僕がかみ切るよ。クモの糸、固いんだから。」と言ったので、ムラサキシジミはジョーを抱えて、パタパタ上の枝まで飛んで行きました。
やがて、クモの糸と一緒に、ジョーたちが降りてきたので、トニは枯れ葉を両手で受け止めて、ほらの中に落としてやりました。
ムラサキシジミとジョーは、クモの糸をゆっくりほらに下ろすと、もう一方の端を、ほらのふちの出っぱりに結びつけて、
「やれやれ。」と言いました。



つづく


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童話イラスト「小さな幸せ3」色ぬり1|Kobitoのお絵描きブログ