最近、友人からチョコプリンというお菓子があることを教えてもらいました。
コーヒーゼリーなら見かけたことがあるけど、チョコプリンって意外と食べたことがない・・・。
それで、近所のスーパーやコンビニで探してみたんですが、チョコプリンはどこにも置いていませんでした。
ですが、ネットで検索すると、家庭でチョコプリンを作るためのレシピ、というのがいくつか見つかったので、その中の一つを使って、自分なりにアレンジして、自家製チョコプリンを作ってみる事にしました。

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①まず、ホイップクリームを氷水に浮かべたボールで冷やしながらかき混ぜて生クリームを作ります。


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②牛乳と生クリームを器に入れ、電子レンジで沸騰寸前まで温めます。(電子レンジで温められるように、器は陶器のどんぶりにしました。)


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③ ②が熱いうちにチョコレートを入れて溶かします。


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④ ③にゼラチンを入れて溶かします。ゼラチンの量をどのくらい入れればいいか分からなかったので、とりあえず6袋全部入れました。
液の中にゼラチンの細かいかたまりが生じるので、一度こし器で液をこします。



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⑤ ④を小さな器に分けて、冷蔵庫で2時間冷やします。すると、液が固まるので、あまった生クリームを載せて、ココアをふりかけて、完成です。


なかなか美味しそうでしょう?
私も大喜びで、さっそく食べてみたんです。
ところが・・・・・・、
固すぎる~。
これじゃ、プリンでもなく、ゼリーでもなく、ゼラチンのかたまりだよ~。
目見当でゼラチンを入れたのが、やっぱり失敗でした。ゼラチンの量が多過ぎたんです。

味は良いのだけれど、柔らかくないプリンて、こんなに美味しくない物なんですね。^^;

次に作る時は、ゼラチンの量を2袋くらいにしてみようと思います。
(こりずに目見当・・・^▽^)


 ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins、1930年9月7日 - )は、アメリカのジャズ・テナーサックス奏者です。
1950年代からジャズシーンの第一線で活躍し続けた方で、現在は引退されていますが、ハードバップ(1954年頃から流行ったジャズのスタイル)以降のジャズの生き字引的存在だと言えます。

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ロリンズの演奏の特徴は、豪放磊落なフレーズと、甘さに流れない温かな音色、そして何より、強力なスイング感にあります。
代表的なアルバムは、『Saxophone Colossus(サキソフォン・コロッサス)』(1956年)『Way Out West(ウェイ・アウト・ウエスト)』(1957年)『Night at the Village Vanguard(ヴィレッジ・ヴァンガードの夜)』(1957年)などです。

普通のミュージシャンは、フレーズの始まりと終わりを小節の冒頭と末尾に置いて演奏を行なうので、小節の境目が分かりやすいんですが、ロリンズの場合は、フレーズの始まりと終わりをわざと小節の途中に置く事で、スイング感を強調する吹奏を行ないます。ですから、彼の演奏を聴き慣れていない人が聴くと、小節の境目が分からず、小節数を無意識に数えながら聴くという慣れた聴き方ができない、という事態に陥ります。

その、小節の境目をあいまいにする演奏手法が、最も効果的に用いられたのが、『ON IMPULSE!(オン・インパルス)』(1965年)というアルバムです。
このアルバムでの演奏は、上記の演奏手法を理解し、楽しめる人でないと、何をやっているのか分からない演奏に聴こえてしまうと思います。
ですが、小節の境目を無くすことで得られる自由や、強烈なスイング感を理解できるようになると、これほど面白いアルバムはない、というくらい、好きになれると思います。

イラストは、ロリンズの写真を基に、頭身をデフォルメして描いたものです。

画材: 13cm×13cmのケントボート、鉛筆、アクリル絵の具

数年前に描いた、『ジャズ・ミュージシャンの似顔絵』シリーズの一枚です。全部で10枚くらいあって、けっこう気に入っているので、大事に保管してあります。レコードやCDのジャケットで使用することをイメージして、正方形の用紙に描いてあります。


 きょうは、ファンタジー小説、『魔法使いサキの物語』の第11章・第9話を書き進めてみたので公開します。

前回のあらすじ
大岩が林立する入り組んだ谷地を通って西の大国ナーグリアを目指していたダンケル、マイネ、タダニの一行でしたが、タダニの案内にしたがって谷地を進んだその先には、『いやしい心の者をおそう』というどう猛な獣、サンバロの姿があったのです・・・。



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魔法使いサキの物語 第11章・第9話 『追う者と追われる者』

大岩や岩壁のすき間を通って、ただやみくもに逃げたので、間もなく、ダンケルにもマイネにも、自分たちがどちらへ向かっているのかさえ分からなくなりました。
さらに悪い事には、タダニが、「ブーをおいて行かないで!」と言って、二人の腕からもがいて逃れると、もと来た方へ走って行ってしまったので、二人は「もどってこい!」と叫びながら、彼を追いかけなければならなくなりました。
しかも、追い始めてすぐの、大岩のせまいすき間で、体格のいいダンケルが行き詰まってしまったので、通り抜けることができたマイネが、「別の道を探してきて!」と言い残して、一人でタダニを追う事になりました。
マイネは足音をたどる魔法を唱えて、タダニの進んだ方角が分かると、その斜面を勢いよく下って行きましたが、不意に頭上に気配を感じて、凍り付いたように体をこわばらせると、ゆっくり振り返って背後の大岩を見上げました。
そこには金色の目をぎらぎら光らせたサンバロが、大蛇のように静かなうなり声を発しながら、マイネをじっと見下ろしていたのです。
マイネはとっさに笛を取り出して、聴いた者が躍り出さずにはいられない魔法の旋律を奏でました。
サンバロは身構えたまま、じっとその音色に聴き入っていましたが、やがて上体を起こすと、まるで酔ったように、頭を前後左右にゆらしはじめました。マイネは手ごたえを感じて、いっそう高らかに笛を響かせましたが、サンバロは、それをあざけるように、ゆっくり体勢を低くすると、両目をいっそうらんらんと光らせながら、マイネを凝視して、大岩を一脚ずつ下りはじめました。
マイネは別の魔法を唱えなければと焦りましたが、なぜか体は、石のように固まって、サンバロの燃える目をじっと見続けてしまうのでした。
突然、サンバロが表情を変え、横を向きました。すると、斜面を駆け上がるように、激しい突風が吹き抜けて、サンバロはその砂利交じりの風をまともに顔に受けると、目をつぶってどう猛な叫びをあげて、大岩の頂上に退いて行きました。
マイネは急に体が動くようになったので、その場をよろめきながら逃げ出して、誰が助けてくれたのかと、斜面の下の方を見やりました。すると、そこにはマイネの乗って来たあの栗毛の馬が、まるでこっちへ来いとでも言うように、激しくいななきながら、首をめぐらせて走り去って行くところでした。
マイネは斜面を下りきると、馬が去って行った方へさらに走って、階段状の岩棚を、息せき切って一足飛びにかけ下って行きました。
すると、谷地の底の方で、確かにタダニらしい、かん高い叫び声があがりました。マイネは岩棚から谷底の砂地へ走り出ると、その光景を目にして、声にならない悲鳴を上げて立ち尽くしました。
ぐったりしたタダニを口にくわえて、サンバロが大岩に体を寄りかからせて、うつろな目でこちらを見ていたのです。
サンバロはタダニを脚もとに下ろすと、あえぐようにあけた口から、血の混じったよだれをしたたらして、頭を巡らせ、体を引きずるように、大岩の後ろへ歩いて行きました。
そして、岩陰に半分体を隠したところで、どさりと重い音をさせて、砂地に横ざまに倒れ込みました。
すると、サンバロが倒れた岩陰から、一人の、槍を持った背の高い男が現れました。
それは、サンバロに追われて崖から落ちたはずの、あの、ウルという腰巻き姿の男でした。
ウルは倒れたタダニのそばにしゃがむと、そっと首に手を当てて、脈をとってから、マイネを見上げて言いました。
「生きている。」
マイネはほっとして、タダニに駆け寄りました。タダニは血で汚れていましたが、どうやらそれはサンバロの血らしく、タダニ自身は、肩に浅い切り傷があったものの、気を失っているだけのようでした。
マイネは念のために、サンバロの倒れた岩陰を確かめて、ぎょっとしました。そこにサンバロの姿はなく、代わりに、誰だかわからない、人間の大人の男が、はだかで倒れていたのです。
マイネはその男もサンバロにやられたのだと思って、「サンバロも生きてるよ!」と震え声でウルに伝えましたが、ウルは首を横に振ると、「これがサンバロだ。」と、その倒れた男を、じっと見おろして言いました。
マイネは、あまりにおかしな事ばかり起こるので、悪い夢でも見ているような気がしました。
でも、ともかく、サンバロはもういないらしいのです。それは、何にしても、ありがたいことでした。

つづく



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金色のかえる

金色のかえる
こいのぼりの玉飾りの上で、
ふんぞりかえって
王さまきどり
羽やすめに来た
すずめをつかまえ
「ひかえろひかえろ」と
のどをふくらせ
いばっていたけど
すずめが笑って
「こいのぼりの玉飾りには
おまえのような
金色のかえるが
どこにでもいて
王さまきどり」
それをきいては
金色のかえるも
はずかしいやら、みっともないやら
見る間に色をうしなって
柱をこそこそはいおりて
さといもの葉のお里に帰って
ふきの葉で、頬かむりをして
霧雨の中にすわって
頭をさんざん冷やしたころには
すっかりもとの
あおがえる





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 レスター・ヤング(1909年8月27日 - 1959年3月15日)はアメリカのジャズミュージシャンです。主な使用楽器はテナーサックスですが、クラリネットの名手でもあります。


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1930年代半ばからカウント・ベイシー楽団に参加し、楽団での録音と、楽団からピックアップされた少人数のコンボでの録音で、ソリストとして数多くのすぐれた演奏を残しました。
レスターが登場する以前のジャズテナーというと、コールマン・ホーキンスに代表される、太い音色による男性的なたくましい演奏が主流でしたが、レスターは繊細で柔軟性のある、女性的な演奏を持ち味にしていました。
ですから、登場した当初は、彼の演奏に対する世間の評価はあまり高いものではありませんでした。

1940年代半ばには、スイングジャズの全盛時代が終わり、ビバップという、まったく新しい、より複雑なジャズのスタイルが台頭してきました。
ビバップのミュージシャンたちが、自分たちの音楽を創造する上で手本にしたのは、リズムへの乗り方が一本調子なコールマン・ホーキンスの演奏ではなく、しなやかで臨機応変なレスター・ヤングの演奏でした。

ですから、レスター・ヤングはスイング時代とビバップ以降のモダンジャズを結ぶ重要な橋渡し役でもあると言えます。

このイラストは、レスターのモノクロ写真を基に、頭身をデフォルメして描いたものです。
画材は13cm×13cmのケントボート、鉛筆、アクリル絵の具です。
レコードやCDのジャケットで使用することをイメージして、正方形の用紙に描いてあります。

レスターは、チャーリー・パーカー、ソニー・ロリンズと並んで、私の最も好きなジャズ・サックス奏者の一人です。


 きょうは、ファンタジー小説、『魔法使いサキの物語』の、第11章・第8話を公開します。

ちなみに、副題の“谷地”は、やち、と読みます。谷地には、谷あいの土地、という意味と、低湿地、という二つの意味があります。
宮沢賢治の名作童話、『土神ときつね』の中で、この言葉を初めて知りました。(土神ときつねの中では、低湿地という意味で用いられていますが、私の小説では谷あいの地域、という意味で用いています。)

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魔法使いサキの物語 第11章・第8話 『谷地』

ガリリ族の暮らす領地は、コンバ族の領地から、半日ほど馬で南下したところにありました。
木の枝を交差させた骨組みに、アシの葉を分厚く編み込んだ高床式の小さな住居が、寄せ合うように並んでいるのが、ガリリ族の集落でした。
尖った枯れ枝の垣で囲まれた集落の、入り口近くの住居の前で、ブーを下りたタダニが、「キローク!」と、鳥の鳴きまねのような言葉をかけると、住居の中から、「コローク!」と、やはり鳥の声をまねた返事があって、間もなく、青く染めた麻の衣をつけた、タダニと同い年くらいの少女が、入り口から浅黒い顔を出しました。
タダニは、ダンケルとマイネをいぶかしそうに見る少女に、簡単に事情を説明して、
「ベーエナ、おまえの兄さんに、コンバ族のとりなしを頼みたいんだ。会えるだろうか?」と聞きました。
ベーエナという少女は、うつむいて、足をもじもじさせながら、
「丘地のふもとで、サンバロが出たんだ。ウルは五日前からそっちへ行ってる。」と答えました。
「やられたのは旅の人だろう。」
タダニがたずねると、ベーエナはこくりとうなずきました。
ダンケルは、タダニが言葉を継げずに青ざめて立ち尽しているを見て、「だいじょうぶか?」と声をかけて肩を支えました。
タダニの熱病にかかったようなはげしいおののきが、ダンケルにも伝わって来ました。
マイネは、ダンケルと顔を見合わせると、タダニに、「ここから先はぼくらだけで行くよ。君はここで、ウルの帰りを待つといい。」と、言いました。
ところが、タダニは、かぶりを振って、「おれも行くよ。ウルは一度サンバロを追いに出ると、当分戻って来ないし、この先には入り組んだ谷地があるから、お前たちだけでは迷ってしまうと思う。」と言って、マイネやダンケルが留まるように言っても、聞こうとはしませんでした。
タダニはベーエナに、ウルが戻って来たら、コンバ族のとりなしの件を伝えてほしいと頼んでから、マイネたちと共にガリリ族の集落を後にしました。
タダニは道中で、マイネたちに、
「ウルが見張っているおかげで、サンバロは丘地から出て来られない。内陸の部族はみんな、そのことを知っている。だから、ウルの取り決めに、従わない部族はないんだ。」
と、ウルが周辺の部族から一目置かれている理由を説明しました。
「ウルのところに行くつもりじゃないだろうな。」
ダンケルがこわごわたずねると、タダニは、
「まさか。うんと北寄りに進むさ。それに、ここから先の北側の土地には水源がないから、領地を通ってもどの部族もきつくとがめないからね。」と答えました。
馬を進めるうちに、砂や砂利ばかりだった土地は、しだいに赤茶けたごろ石や大きな岩石が目立つようになって来ました。そして、日が暮れかかる頃、タダニは「谷地の入り口だ。」と言って、ゆるやかな傾斜の先に、薄暗い森のようなものが見える場所で、ブーの歩みを止めました。そこで三人は、へとへとに疲れた体を大きな岩の根方に横たえて一夜を明かしました。
翌朝、タダニはまだ薄暗いうちに、ダンケルとマイネを揺り起こすと、干し肉の食事も早々に切り上げて、馬とブーを連れた徒歩で、慌ただしく谷地を下りはじめました。
ダンケルとマイネには、タダニが焦っているのが分かりましたが、その理由を問いただすことは、なぜかためらわれるようで、黙って後について行くことにしました。
谷地は岩でできた森のような、複雑な地形をしていて、たしかに、慣れない者が迷い込むと、目的の方角に抜け出すことも容易ではなさそうでした。
大きな岩の角を曲がると、その先は二間も落ち込んだ断崖だったりするので、馬を連れたダンケルとマイネは、何度もひやりとさせられましたが、タダニは立ち止まって考えたりせずに、すいすいと道を選んで進みました。それが、もともとこの土地に詳しいからなのか、それとも予知の力によるものなのか、ダンケルたちにも分かりませんでしたし、また、それを聞く事を許さないほど、タダニは憑りつかれたように道を選ぶことに集中していました。
そして、少し開けた場所に出た時、タダニは行く手の小高い丘の上に、身をかがめて立つ男の姿を見つけると、「ウル!うしろだ!」といきなり叫びました。
その男の背後には、熊のように大きなきはだ色の獣が、今にも男に飛びかかろうと、身を低くしてしのび寄っている所でした。
男は体勢を崩しながら後ろに飛びのいて、獣に追い落とされる形で、丘の向こうの崖に落ちて姿が見えなくなりました。
獣は少しの間崖下を見下ろしてから、こちらを振り向いて太い牙をむき出しにしてうなりました。
「サ、サ、サ、サンバロだ!」
ダンケルとマイネが同時に叫んで、タダニを抱えると、馬も荷も置いて逃げ出しました。

つづく


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 ビル・エヴァンス(1929年8月16日 - 1980年9月15日)は、アメリカのジャズ・ピアニストです。
繊細でロマンチックな演奏が特徴で、ジャズ・ピアニストの中でも、特に人気の高い人だと思います。

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代表作は、『Portrait in Jazz(ポートレート・イン・ジャズ)』(1960)、『Explorations(エクスプロレイションズ)』(1961)、『Sunday at the Village Vanguard(サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード)』(1961)、『Waltz for Debby(ワルツ・フォー・デヴィ)』(1961)、という4枚のアルバムです。
生涯に渡って多くの作品を残した人ですが、一番輝いていたのは、ベーシストのスコット・ラファロ、ドラマーのポール・モチアンと組んでトリオとして活動していた1959年から1961年の間です。

ジャズというと、「難しい、よく分からない音楽」と感じる人が多いようですが、彼の演奏には、ジャズを聴き慣れていない人でも良さが分かる、響きの美しさがあると思うので、ジャズに興味のある方や、ピアノの音が好きな方に特にお勧めします。

このイラストは、写真を見ながら描いたもので、原寸はハガキサイズです。画材は鉛筆と、スクールGという万年筆(黒とセピア)を用いています。この絵を描いていて、一つうれしい発見がありました。それは、スクールGが耐水性のインクなのに、水で薄めることができる、という事です。
線だけのペン画だと単調な仕上がりになりがちなので、アクセントとして薄めたインクで濃淡をつける、という描き方を、これから活用して行きたいと思います。


 天使の絵を描いたり、天使の童話を書いたりするのが、私は好きです。
どうして天使で創作するのが好きなのか、その理由に、今日気が付きました。
私は、天使をかくことで、自分を癒していたんです。
悲しいことや、くやしいことがあって、心がくさくさした時、天使の創作に集中すると、気持ちを落ち着かせることができるんです。
「天使たちは何を言ってるんだろう、何を考えているんだろう」と、天使の純な言葉や気持ちを想像するうちに、心のくもりがきれいに洗い流されて、すっきりするのだろうと思います。
この絵も、そんな風にして描きました。
描きながら、「お釈迦(しゃか)様が喜ぶような絵にしたい」、とも考えました。

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お釈迦様を喜ばせるためには、邪心を払わないといけません。元来よこしまな私は、そうとう注意しないと、それが絵に出てしまうので、かなりの集中力で、絵を描き進めなければなりません。
そうやって、集中しているうちに、心の大部分を占めていた悲しかった出来事や、くやしかった出来事が一時的に小さくなり、絵が描き上がる頃には、ずいぶん心が軽くなっている、という状態にできるのだろうと思います。

私は無宗教です。では、なぜお釈迦様が喜ぶ絵を描こうとするのか。それは、誰か身近な人を思い出して、その人にプレゼントすることを考えながら描いてもいいんですが、絵に雑念が出ていないかを確認しながら描き進めるためには、お釈迦様のような高潔なイメージのある人に贈ることを想定して描いた方が、より注意深く絵の出来栄えをチェックできるからです。

そして、そういう誠実な気持ちを込めて描かれた絵だという事は、事情を知らずに絵を見た人にも、なんとなく伝わるものだと思います。
そういう気持ちを込めて描かれた絵に、癒される人も多いと思うので、私は天使の絵を描くのが好きです。



 早くもゴールデンウィークですねぇ。お出かけの予定を組んでいる人が多いのかな。私は出不精なので、一念発起して図書館に行くくらいが関の山です。
きょうは、ちょっと久しぶりになりましたが、ファンタジー小説、『魔法使いサキの物語』の、第11章・第7話を書き進めたので、ご紹介します。

前回のあらすじ
サキを追って旅を続ける元魔法庁の役人ダンケルとマイネは、マヒャライ族の少年タダニの案内で、少数部族が領地を分け合って暮らすシェルの内陸側を横断する事になりました。


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魔法使いサキの物語 第11章・第7話 『本当の追手』

翌日、三人がたずねたコンバ族は、他部族との交流を極力避けて暮らす、誇り高い戦士の部族でした。
タダニもこの部族には知り合いがいないという事で、「ともかく、失礼がないようにしなきゃいけない。命が惜しければね。」と、二人によく言い聞かせました。
ところが、集落に入ると、三人は挨拶もしないうちに、槍を持った数人の男に、低い声で追い立てられて、広場の祭壇に座った、白髪を長く垂らした族長の前に平伏させられました。
族長は杖でタダニをつつきながら、「お前は厄災を連れてきた。我らの誇りと土地を荒した報いを受けさせる。」と、乾いた声で言いました。
「何の事だかわからないよ。この人たちなら、これから良い行ないをするために旅をしているんだ。」
タダニがふるえながら答えると、族長は、
「いいや。お前は分かっている。白い影が神像を奪い去り、北の泉を枯らしてしまった。お前が連れてきた厄災の仕業だ。」と言って、いきなりタダニの背中を、振り上げた杖でひっぱたきました。
ダンケルが怒って身を起こそうとしましたが、タダニがそれを制して、
「神像はこの人たちが必ず取り戻すよ。代わりの泉も俺の部族がきっと見つけるから。ね、それで許しておくれ。」と族長に深々と頭を下げました。
「だめだ。神像は取り戻せないほど遠くに持ち去られた。北の泉は枯れない泉として我らが祈りを捧げる場所だったのだ。お前たちは今この場で裁かなければならない。」
取り囲んだ男たちが槍の柄の尻で地面を叩きながら口々に奇声を発し、その叫びが最高潮に達した時、タダニの横に立っていた背の高い男が、おもむろに逆手にかざした槍を、タダニの背中めがけて真っすぐに振り下ろそうとしました。
「ピ------ッ!」
不意に、透き通った笛の音が響き渡り、男たちは雷に打たれたように身をこわばらせると、やがていっせいに腕をかかげ足を振り上げ、こっけいな踊りを舞い始めました。
タダニが顔を上げると、マイネが笛を吹き鳴らしながら、タダニに目配せをして、後ずさっているのが見えました。
あっけにとられたタダニを、ダンケルが引き起こすと、彼らは輪になり踊りまわる男たちの間をくぐり抜けて、広場の外れにつながれていた馬とブーに飛び乗って集落から逃げ出しました。
タダニは脚の遅いブーを急かして駆けさせながら、
「マイネをおいて行くの?」とダンケルに聞きました。
「笛の魔法は、届く範囲が限られているんだ。だから、マイネは俺たちが十分逃げた頃合いを見計らって脱出するつもりなのさ。」
ダンケルの言うとおり、二人がコンバ族の領地の西の端に差し掛かったころ、マイネは馬を駆けさせて追いつきました。
タダニは、コンバ族を怒らせたことに気をもんでいて、「放っておくと、おれの部族に手を出すかもしれないから、南のガリリ族のウルという戦士に相談しに行こう。彼は一帯の部族に一目置かれているから、事情を話せば、コンバ族をとりなしてくれるかもしれない。」と言いました。
ダンケルとマイネは、彼に従うことにしましたが、マイネは馬を進めながら、
「君が以前言っていた、『僕らにかかった追手』というのは、革命軍の連中のことじゃないんだね。」と聞きました。
タダニはぶるっと身震いをして、
「お前たちを追っているのは、コンバ族の族長が言っていた“白い影”さ。」
と答えて、「そいつは、今でも俺たちを見はっているんだ。そして、お前たちを自分の望む道へ誘い込むために、周りの人たちの行動を操っているんだ。」
と、消え入るような声でつぶやきました。

つづく



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笛の魔法で難を逃れる三人




2016年05月|Kobitoのお絵描きブログ .835.833.831.828.824.822.821.819.818