以前線画を公開した、『ケーキ作りをする少女と動物たち』の、色塗りが完成したので、ご紹介します。
線画をじっと見て、目に浮かんだ色だけを塗る、という方法で彩色を進めました。(アクリル絵の具使用)


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描かれたキャラクターの名前と設定は、以下の通りです。

少女=ホェン
不器用だけどものつくりが好きな天真爛漫な女の子。一緒に暮らしている動物たちのお母さん的存在。

小熊=ウーア
食いしん坊でおっとり屋な小熊。ホェンの失敗のいくつかはウーアのつまみ食いや余計なおせっかいが原因。

猫=フー
臆病で心配性な猫。ホェンとウーアが起こす騒動に運悪くまきこまれることが多い。毛色が珍しいピンクなのが自慢。

鶏=ホイ
とても賢くて紳士的な鶏。みんなのおかしな行動に的確なツッコミを入れるユーモアがある。みんなは「困った時のホイさん」と呼んでいる。


ちなみに、それぞれの名前の由来は、英語のWhen(いつ)Where(どこで)Who(誰が)Why(なぜ)から来ています。

物語を書くとしたら、タイトルは、『わんぱく荘の仲間たち』というのが良いかな、と思います。

 春は、色んな花が咲くことで、次第に実感できる季節ですね。
ということで、きょうは、散歩の途中できれいだな~と思って撮影した、花木の写真を2枚、ご紹介します。

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こちらの木は、まだ名前が分かっていません。木の皮がけっこうゴツゴツと荒い、梅の木のような感じで、枝の伸び方もギザギザと曲がって梅の木に似たところがあります。
花はクレマチスに似た大輪で、花びらは8枚くらい、しべは浅黄色で、葉が出る前に花を咲かせています。


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こちらは、最初モクレンかなと思ったんですが、モクレンは花びらがカップ状にひらいて上を向いて咲くので、念のためにネットで調べてみて、今は「こぶし」という花木ではないかな、と思っています。遠くから見ると桜みたいに枝一杯花が咲いて、日差しを浴びるととてもきれいです。


 昔話の出だしは、「昔々(むかしむかし)」という言葉で始まるのが定番ですね。

ということで、今日は、「むかしむかし」を文頭に用いた、ごく短い昔話を書いてみる事にしました。
だけど、ただの昔話ではなくて、どのくらい昔なのかを、読み手に想像して楽しんでもらう、ということが目的の、コメディ的な書き方をしています。

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むかしむかし

むかしむかし・・・、
「おい、俺の腰巻知らないか。」
「ああ、あれ、捨てたわよ。尻のとこが破けてたから。」
「勝手に捨てるなよぉ。つくろえばまだ使えるだろ。」
「いやよ、みっともない。他の毛皮もあるじゃないの。」
「気に入ってたんだぞ。あの岩屋鼠(いわやねずみ)の毛皮!」
「また獲ってくればいいじゃないの。」
「岩屋鼠がそう簡単に獲れるかよぅ。」
「やってみなきゃ分かんないじゃないの。」
「めったに獲れないの!もう、捨ててもいいか聞いてから、捨ててくれよ。」
「はいはい。」
という会話が、ほら穴の中から、聞こえて来たということです。

おしまい


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「ほら穴の家での原始人の夫婦(トトとカカ)の暮らしぶり」
石器時代の人々は、洞窟の壁に土や炭で壁画を描いて、それを見ながら生活していました。(フランスのラスコー洞窟の壁画や、スペインのアルタミラ洞窟の壁画が有名です)アートのある暮らし、良いですね。^^


ちなみに、登場人物の会話が今風なのは、コメディ感を演出するためですが、「現代文明が失われた後の原始的世界だから」、と考えると、時代設定が過去ではなく未来になるので、SF的なタイムトリップの感覚を楽しむこともできます。



 以前、私の一押しバンドとして、レッド・ツェッパゲイン(Led Zepagain)というレッド・ツェッペリンのトリビュートバンドを紹介しましたが、最新のライブ映像がユーチューブにアップされていたので、彼らの進化を感じて頂くために再度ご紹介しようと思います。

現在のレッドツェッパゲインのメンバーは、ボーカル:スワン・モンゴメリー( Swan David Montgomery) ベース&キーボード:ジム・ウートゥン(Jim Wooten)、ギター:ジミー桜井(Jimmy Sakurai)、 ドラム:デレク・スミス(Derek Smith)です。

映像は2016年3月12日、アメリカのカリフォルニアにある「サンタ・フェ・スプリングズ・スワップ・ミート」という会場でのライブの模様です。以前紹介した時以上に一体感と即興性を増した演奏で、後半の鬼気迫る迫力は、本家のレッド・ツェッペリンに迫るものがあります。




 きょうは、久しぶりに、ファンタジー小説『忘れかけていた物語』の、第12話を書き進めてみたので、ご紹介します。
前回の第11話の公開が去年の9月ですから、じつに半年ぶりの更新です。
行き詰まりの原因だった、筋書き上の不満点が、頭の中で解決できそうなので、これから書くペースが上がって行くことを自分でも期待しています。

下記が、主な登場人物とこれまでのあらすじなので、読み進める際の参考にして下さい。


主人公の少女=さえ
王母のかえる(大)=ブーン
王のかえる(小)=チョコ
緑の小人=グル
赤の小人=ピコ
ステンドグラスの蝶=フール
テントウムシ=ピック
くすの木=トンおじさん
ロバ=ローマン
操り人形=ジョージ
小猿=チャッキー
ぬいぐるみのくま=リリィ
悪い魔法使い=ズル

前回までのあらすじ
十五歳の少女さえは、小さなころは、空想が大好きでしたが、あんまりおかしなことばかり言うので、心配した両親から、空想をやめるように注意されました。
さえは両親を安心させるために、物語を書きためていたノートを、ちり紙交換に出しました。それから何年も経って、さえは物語の内容もすっかり忘れてしまいましたが、ある日、熱を出して寝込んだ時に、妙な世界に迷い込んでしまい、そこで暮らすおもちゃやぬいぐるみたちと出会います。彼らは、悪い魔法使いのズルから物語の世界を取り戻そうとしていて、ズルのところに行くためには、さえの協力が必要だと言うのでした・・・。

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忘れかけていた物語 第12話 「トンおじさんの落着」


「今度こそ、何もかもうまく行きましたね。それではみなさん、ズルの城はまだまだ遠いのですから、道草しないで直ちに出発しましょう。」
ブーンはリリィからまぶしく輝く“名前のない宝石”の小瓶を受け取ると、それをチョコに持たせて、明るくあたりを照らしながら、みんなの先頭に立って森の中を進みはじめました。ところが、大福のように丸いお腹で、しかもチョコを入れた真鍮鍋まで抱えていたので、穴底人の落とし穴が、目の前に開いていることに、まったく気が付きませんでした。それで、まともに片足を突っ込むと、ブーンはチョコを抱えたまま、深い穴の中を、「あれよ、あれよ!」と言いながら、まっしぐらに落っこちて行きました。
「まあ、たいへん。トンおじさん、落とし穴に頭を突っ込んで、ブーンをすくい出してちょうだい、早く。」
フールがトンおじさんの頭の葉っぱを引っぱりながら叫びましたが、トンおじさんは、
「わしはもう逆さに地面に植えられるのは、まっぴらじめん、もとい、まっぴらごめんじゃ。それに、丈(たけ)が伸びれば伸びるほどお日さまが遠くなるなんて、一族草木の信用に関わる!」
と言って、なかなか承知しませんでした。
そこでさえがひらめいて、
「そうよ、かならず頭から突っ込む・・・入ってもらうことはないのよ!木が誰でもやるように、根っこを地面に下ろして、ブーンをすくい出してくれればいいのよ!」
と言いました。
トンおじさんは、「そんなら一族草木の十七番じゃ。もとい、それに足すことの一番じゃ!」と言って、善は急げとばかりに、落とし穴にひょいと身を任せましたが、穴の間口が思いのほか広かったので、さっきの落とし穴のように途中で引っかかったりせずに、両手を広げたまま、暗闇の中を「あれよ!あれよ!」と言いながら、落っこちて行ってしまいました。
「飛んだことになった!」
さえはすっかりおろおろして、穴のまわりを歩き回りましたが、ピコは、「いや、トンおじさんは『落ちた』ことになったんだぜ!」と言って、「それに、トンおじさんが『落着』してくれたおかげで、かえってわしらの心配事も片付いたってわけだ。」と、せいせいした顔をしました。
「トンおじさんが落着したら、どうして心配事が片付いたことになるのよ?」とさえが怒って聞きました。するとピコは、「それが、とこやみの森の秘密だからさ。」と答えると、穴のふちに立って、「さあ、みんなも早いとこ落ちたことになってみな。」と言って、みんなが止めようとするのも聞かずに、「あれよっ!」と穴に飛び込んでしまいました。

つづく


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 梅の花も満開になって、そろそろ春も始まりそうな気配です。
きょうは、ファンタジー小説「魔法使いサキの物語」の、第11章・第5話を書き進めてみたので、ご紹介します。

今回から、また視点が変わって、魔法庁の元役人、ダンケルとマイネの旅のようすをお話しします。
マヒャライ族の子供タダニが、サキとカイザールをナーグリアの国境近くまで送って、集落に帰ってきたところから始まります。



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魔法使いサキの物語 第11章・第5話 アタジャニ

タダニがマヒャライ族の集落に帰ってみると、兄のアタジャニはアンバリ族のシャーマンのところから戻って来ていて、布製の住居の前に座ってのんびりとパイプをくゆらせていました。そして、集落の外れの空き地には、二人のよそ者の男が、麻布を斜めに張った日よけの下でぐったりと横になって休んでいるのが見えました。アタジャニが、「フラトで魔法使いたちとそうでない者たちのいさかいが起きて、追い出されて来たのだそうだ。」と言って、タダニを二人のところへ案内しました。
それは、長い野宿生活で、頭から足の先まで、すっかり薄汚れてしまった、あの魔法庁の役人の、ダンケルとマイネでした。
アタジャニは物憂そうに体を起こした二人のそばに座ると、
「カイザールをナーグリアまで送って行ったそうだな。若い女が一緒だったろう。」
と、隣に座らせたタダニに尋ねました。
「うん、その人も魔法使いだったよ。」
「この者たちはな、その女を追っているのだ。女がフラトに残した忘れ物を、届けてやりたいのだそうだ。」
マイネがタダニの方に身を乗り出して、
「ナーグリアのどの町に行ったか分かるかい?」
と尋ねたので、タダニはカイザールたちが、サドゥの港からシンギ半島へ渡る交易船に乗ると話していたことを伝えて、
「今から追っても、たぶん船出には間に合わないよ。」
と付け加えました。
ダンケルはマイネと顔を見合わせると、タダニに、「どのみち、俺たちもギリーニャとエレスに帰るんだ。次の船で半島に渡るよ。」と言いました。
タダニが、サキの忘れ物を見せてほしいと言うので、マイネは向こうのブーの柵につないだ馬のところへ行って、荷物の中から、スナクフから預かった小箱を取り出して持ってきました。
タダニに小箱を渡したマイネは、
「この中には、口をきく帽子が入ってるんだ。だけど、その帽子が内側から引っぱっているせいで、ふたが開かなくなっているんだ。」
と説明しました。タダニは小箱をためつすがめつして、側面に刻まれた細かな文字を指で何度かなぞってから、「怖がることはないよ。おれたち味方だよ。」と、小箱に顔を近付けてつぶやきました。
すると、小箱の中でカタッと小さな音がして、ふたが、ほんの少しだけ勝手に開いたのです。ダンケルとマイネは思わず「あっ!」っと声をあげました。
その声に驚いたのか、ふたはすぐに閉じてしまい、それからはタダニがどんなに呼びかけても、ダンケルが力任せにこじ開けようとしても、ちっとも開かなくなってしまいました。
「まあとにかく、自分から開けようとしたんだから。焦らずにもう少し待ってやろうよ。」
マイネが小箱の中に聞こえるように、少し大きな声で言ったので、ダンケルも、「ああそうだなあ。俺たちは、トミーの味方だものなあ。」と、小箱を横目に見ながら、いかにも演技がかった大声で言いました。
アタジャニもそのようすを見ていて、自分も試してみたくなったようで、「どれ。」と言ってダンケルから小箱を受け取ると、「良い天気だぞ。出てこい。」と声をかけてみたり、ふたのすき間に爪をひっかけて、こじ開けてみようとしたりしましたが、やっぱり貝のように固く閉じたままで、まったく開きそうにないので、残念そうに小箱をダンケルに返してから、タダニに言いました。
「どうだ、この者たちもナーグリアへ送り届けてやらないか。」
タダニはうつむいて、「うーん。」と言ったきり、なかなか返事をしませんでした。
アタジャニはタダニが面倒くさがっているのだと思って、少し居住まいを正すと、
「カイザールに恩はないが、あいつの師匠のプントには、お前は大変な恩があるのだぞ。母が難産だったのを、旅の途上で居合わせたプントが助産師をつとめてくれたおかげで、母は死なずにすみ、お前も無事に生まれて来ることができたのだ。縁(えにし)というものは、不思議とどこかで別の縁とつながっているものだ。だからこそ、大きな縁につながる者は特別、大事にしないといけないのだ。」
と言いました。
「分かっているよ。腹ごなしをしたら出かけるよ。」
タダニは踏ん切りがついたという口ぶりで返事すると、「サンバロが出るよ。覚悟しなよ。」とダンケルたちに言い置いてから、自分の住居の方に戻って行きました。
「サンバロって何だい。」
ダンケルがたずねると、アタジャニは、
「西の方の丘に住んでいるけだものだ。卑しい心を持った人間は嗅ぎ付けられてサンバロのえじきになる。」
と答えたので、ダンケルとマイネはお互いのこわばった表情を確かめ合ってから、ごくり、とつばを飲みました。

つづく



 きょうは、久しぶりに、小説の挿絵ではない、オリキャラ(オリジナルキャラクター)のイラストを描いてみたので、その線画をご紹介します。
タイトルは未定です。部分的にシンプルな彩色をして完成させる予定です。


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去年のクリスマスにホールケーキを手作りした時の楽しさが、絵のイメージの元になっています。(スポンジケーキは市販の物を使用したので、完全な自家製ではありませんでしたが。)

主人公の少女と三匹の動物それぞれに名前を付けて、絵からストーリーが空想しやすいようにしたいな、と思っています。

絵の中に文章やセリフを書き込むのは、最近気に入っているイラストの描き方です。
私は字が下手なので、普通に書けば図らずも子供が書いたような素朴な雰囲気が出せます。字が下手なのを活かせるなんて、イラストを描くときくらいなものですから、下手さがくどくない、味わいとして感じられるような字が書けるように、上達?して行きたいと思っています。



 今日は、天使が登場するほのぼのした短編童話を書いてみたので、ご紹介します。
題名は、『天使の庭』です。
小学校低学年くらいから、大人まで楽しめる内容なのではないかなと思います。
挿絵も描いたんですが、構図が整った感じに仕上がったのが嬉しいです。

では、さっそくお楽しみ下さい。


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天使の庭

その庭を、最初に見つけたのは、春を探して迷い込んだ、生まれたばかりの天使でした。
三角形や丸やハートや、いろんな形の葉っぱの草木が、垣根にされたり、アーチに仕立てられたり、そして、そこここに、甘い香りのする色とりどりの花々が、たくさん植えられていて、もっと良い事には、その庭には、[まだ誰のものでもありません]という、かわいらしい看板が立ててありました。
天使は木洩れ日のゆれる木かげにちょこんと座って、「こんないい所を見つけて、うれしいなあ。」と言いました。
すると、空からふらふらと、南海色の衣を着た天使が舞いおりて来て、生まれたばかりの天使が寄りかかった木の、こずえの枝先にとまって、生まれたばかりの天使に、「この庭、君の庭かい?」とたずねました。
生まれたばかりの天使は、看板を指さして、
「まだ、誰のものでもない庭だよ。」
と教えてあげました。
そこで、南海色の衣の天使は、草の上に寝そべって、そこに咲いていた白いちっちゃな花にキスをしてから、
「こんなにきれいなところがあって、すごく嬉しいや。」
と言いました。
そこへ、垣根の向こうを、秋のいちょう色の衣の天使が通りかかって、「まあ、まあ、まあ。」と言いながら庭に入って来ました。
「ここ、あなたたちのお庭?」
秋のいちょう色の衣の天使が聞くので、生まれたばかりの天使と、南海色の衣の天使は、口々に、
「まだ誰のものでもない庭だよ。」と、教えてあげました。
そこで秋のいちょう色の衣の天使は、
「こんなにすてきなお庭が、まだ誰のものでもないなんて、素敵ねえ!」
と言いながら、仙人草のアーチを見あげて、胸いっぱいにそこらのさわやかな空気を吸い込んで、思うぞんぶん、清々(せいせい)しました。
それから、またしばらくすると、今度は雪のようにまっ白な衣の天使が、風にきりきり舞いしながら、長い袖を振り回して庭に入って来て、「見て、私の袖(そで)まるで薄い氷の板のようでしょう。」
とたずねました。
そこで、生まれたばかりの天使と、南海色の衣の天使と、秋のいちょう色の衣の天使は、口をそろえて、
「君の袖まるで薄い氷の板のようだよ。そしてここはまだ誰のものでもない庭だよ。」
と教えました。
雪のようにまっ白な衣の天使は、きりきり舞いをやめて、代わりに目をまん丸にして、
「あら、そんなところ、私も探していたのよ!」
と言いました。
そこで天使たちは、思い思いに寝そべったり木に登って歌を歌ったり、子犬のように転げまわってはしゃいだりして、一日いっぱい楽しく遊びました。そうして、空が淡いはちみつ色に染まりはじめた頃、「また、“まだ誰のものでもない庭”で、遊ぼうね。」と約束を交わすと、さかんに手を振り合いながら、だんだん遠ざかって、めいめいの家の方へ帰って行きました。
そういう面白い庭が、今でもどこかに、あるのだそうです。

おしまい


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