今日は、オリジナル童話、『マーサは釣り人』の、第2話を書き進めてみようと思います。
挿絵も、二枚目が完成したので、合わせてご紹介します。


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釣り場に行く途中の野原の小道を行く、クロードとマーサです。
小道の両側に、柔らかい下草が生えている、とてもきれいな場所です。

第1話では、釣りの日の朝の、一家の朝食のようすを書いたので、第2話では、マーサのお弁当作りについて、お話ししてみようと思います。

挿絵の場面はもう少し先ですが、お話全体の雰囲気の参考にしてもらえれば嬉しいです。

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お父さんとジェミ―が出かけてしまうと、食卓には水切りしたレタス、炒めたベーコン、真っ赤なトマトの輪切り、刻んだゆで卵、チーズ、ウリのピクルス、マスタード、それから、食パンの薄切りが並べられて、マーサのお弁当作りが始まりました。
マーサは椅子の上に立って、満足そうに食材を見渡すと、お母さんを、隣の椅子に座らせて、
「そこで見ててね!」と言いました。
「はいはい、見ていますとも。」
お母さんは、笑って、両手を膝に置いてかしこまりました。
マーサは、まずどうしたものかと思って、あごに人差し指を当てて、考えてしましたが、
横からクロードが、「下に敷くパンが最初だよ。」と言ったので、パンをお皿の上に一枚取りました。
それから、レタスを取って、パンの上に敷くと、おいしそうだったので、嬉しくなって、食卓に手をついて、ピョンピョン飛び跳ねました。
クロードが、「僕のはベーコン三枚、重ねてね。」と言ったので、マーサは、「いいよ。」と言って、こんがり焼けたベーコンを折りたたんで、レタスの上に載せました。
そして、刻んだゆで卵と、トマトの輪切りを載せて、スプーンでマスタードを塗り、ウリのピクルスと、ゆで卵とトマトを載せて、最後にレタスをかぶせて、食パンで閉じようとしましたが、あれこれたくさんはさみ過ぎて倒れそうだったので、最後のレタスとトマトは引き抜いて、あらためて、食パンで挟んで完成させました。
マーサは、いつもお母さんがするように、布巾で両手をポンポンと拭いてから、料理の出来栄えを確かめました。
「まあ、マーサはお料理上手ねえ。とってもおいしそうよ。」
お母さんが、感心して言いました。実際、とてもきれいなベーコンサンドが出来たので、クロードも、「いいじゃん。」と言いました。
マーサは、にこにこ笑いながら、体を左右に揺らして、大きな声で、
「これ、クロードのね!」
と言いました。
それから、マーサはさっきと同じように、お皿にパンを取って、レタスを敷き、その上に、トマトやチーズやベーコンを、一つ一つ丁寧に載せて行きました。
今度のは、ベーコンが二枚と、ゆで卵がたくさん、それからお母さんが漬けた、ウリのピクルスが六切れも、挟んであります。
「これ、お母さんのね!」
二つ目のベーコンサンドが完成すると、マーサはお母さんに言いました。
「まあ、私のお弁当もあるの!嬉しいわ!」
お母さんが喜んだので、マーサは、「どういまたして!」と言って、威勢よく布巾で、両手をポンポン拭きました。
次はいよいよ、マーサのベーコンサンドの番です。
マーサは、レタスを敷いたパンに、ベーコンを一枚と、トマトを二切れ、マスタード、レタスを二枚、ゆで卵少々、ピクルス四切れ、そして大好きなチーズを、うんと多めに載せました。
チーズを挟み過ぎて、てっぺんのパンがちょっと斜めになりましたが、チーズは減らしたくなかったので、今度はそのまま完成という事にしました。
クロードとマーサのベーコンサンドは、お母さんがそれぞれ布で包んで、バスケットの中に入れました。
バスケットには、他にも、お母さんが焼いたビスケットの包みと、コップの付いた小さな水筒が入っていました。
これで、お弁当の準備は万端というわけです。


つづく


 今日は、オリジナル童話、『マーサは釣り人』の、新しく描きはじめた挿絵の下絵をご紹介します。


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2匹の子猫のうち、右のバケツとバスケットを持っているのがマーサで、左の釣竿を持っているのが、お兄さんのクロードです。ふたりはこれから、釣りに出かけるところです。
この絵は、ペン入れをしたのち、色鉛筆で背景も含めて彩色する予定です。

お話の続きは、まだ筋書きが頭の中で整理できていないので、もう少し時間をかけて考えてみます。

絵を描きながら考えれば、何かいいアイデアが浮かぶでしょう。


 今日は、庭で撮った蝶の写真をご紹介します。
日が暮れて薄暗い中、フラッシュを焚いて撮影しました。


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きれいなヒョウ柄の羽ですよね。名前は、ツマグロヒョウモンといって、やっぱり『ヒョウ紋』という言葉が入っています。ツマグロ、というのは、羽の後方に黒い縁取りが入ることから付けられたそうです。(褄(つま)というのは、着物のすその左右両端のことです。)
写真では、枇杷の葉っぱに、逆さにとまっています。

幼虫は、背中に赤い線が一本入る、真っ黒な毛虫です。幼虫は毒のありそうな見た目ですが、実際は無毒で、触っても大丈夫です。

アフリカ、インド、オーストラリア、中国など、熱帯から温帯まで幅広く生息しているそうです。
日本では、関東以南の地域で、わりと簡単に見る事が出来ます。


 7月の半ばにもなると、ツバメの子育ても済んで、ツバメの巣は、空き家になっていると思いますよね。
でも、見て下さい。
最近、近所のJA直売所で撮った写真です。


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ツバメのヒナが、まだ居るでしょう?
不思議に思って、調べてみたんですが、ツバメは、最初のヒナがすっかり巣立ってしまうと、2回目の子育てをする夫婦が多いそうです。

最初に巣立った子ツバメたちは、川辺のヨシ原などで大人たちと集団になって夜を過ごします。
このヒナたちも、巣立ちを迎えたら、お兄さんお姉さんたちの居る『ツバメの集団ねぐら』に仲間入りします。

そして、10月ごろ、マレーシアのボルネオ島などを目指して日本を旅立ちます。

こんなふうに、身近な鳥でも、調べてみると、よく知らなかったんだな、という事が分かってなかなか面白いです。



 今日は、オリジナル童話『マーサは釣り人』の挿絵が完成したので、ご紹介します。
彩色は色鉛筆のみを使用しています。


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ピンクのワンピースを着た子猫が、主人公のマーサです。右はじから走ってきているのが、マーサのお兄さんのクロードです。マーサのまわりにいるのは、マーサたちの家族のように見えますが、そうではありません。

以下に、この絵にまつわる物語を書いてみるので、それで、彼らのことも、すっかり判るでしょう。
では、はじまり、はじまり―――


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 マーサが釣り人になりたかったのは、ついさっきからではありません。
マーサに言わせれば、”昨日よりたくさん前から”、そう思っていたのです。
だから、クロードが、「明日釣りに行くか?」と誘った時、すっかり有頂天になって、踊り出したのも、無理はありません。

さて、その日の朝、マーサが目を覚ますと、カーテンはまぶしく光って、一緒に寝ている、ぬいぐるみのマーチも、壁にかかった鳩時計も、となりのベッドで寝ているクロードも、みんないつもより、美しく見えました。特別な日の朝は、いつでもそうなのです。

マーサは、部屋を出て、雀たちの鳴き声が聞こえる廊下を通って、台所へ行きました。
台所では、お母さんが、忙しそうに朝食の支度をしていました。
マーサは冷蔵庫を開けて、下の段から、きれいな新緑の玉レタスを取り出しました。
それから、食卓の椅子を抱えて、冷蔵庫の前に置き、それに登って、いちばん上の棚にある、ベーコンの紙包みに手を伸ばしました。
「あら、マーサ、おはよう。どうしたの?」
お母さんが気が付いて、マーサの背伸びした身体を支えました。
「今日、私、釣りに行くでしょう。だから、お弁当のね、べーさんこんどを作るの。」
お母さんは、「べーさんこんど?」と繰り返してから、やっとベーコンサンドの事だと分かって、
「まあ、自分で作るの。えらいわ。もう、お顔洗ったの?」
と聞きました。
マーサは、ベーコンの紙包みを両手でつかんで、胸まで下ろしてから、
「まだよ。」
と言いました。
「じゃあ、先に洗っていらっしゃい。お食事もじきできるから、あったかいうちに食べて、それから、ふたりでお弁当を作りましょうよ。」
お母さんが言ったので、マーサは、ベーコンの包みを食卓の上に載せてから、
「うん。私ひとりで作るのよ。お母さんは休んでいてね。」
と言うと、両手をすり合わせながら、急いで洗面所の方に駆けて行きました。
お母さんは、嬉しそうにくすくす笑いながら、さっき洗ったにんじんの皮をむきはじめました。
それから、お父さん、ジェミー、クロードの順に起きてきて、お母さんやマーサと一緒に、食事の準備が整った食卓に着きました。
食卓の上に、玉レタスとベーコンの紙包みが載っていたので、クロードがお母さんに聞きました。
「これも食べるの?」
「それはね、マーサがお弁当を作る時に使うの。」
お父さんがそれを聞いて、
「マーサが作るのかい。それは楽しみだな!」と言いました。
「今からみんなの分を作るのかい。間に合うかな。」
ジェミーが、トーストにジャムを塗りながら聞きました。
お母さんは、
「二人のお弁当は、もうできているわ。マーサは、クロードのお弁当を作るのよ。」
と答えました。
マーサは、
「そうなのよ。ごめんなさいね。」
と言いました。
お父さんは残念そうでしたが、ジェミ―は安心したようすでした。クロードは、マーサに頼んで、ベーコンをたくさん挟んでもらおうと思いながら、ピーナッツバターをたっぷり塗ったトーストをほおばりました。


つづく


ちょっとお話が長くなりそうなので、いったんここで筆をおきます。
お父さんとジェミ―は、今回のお話が初登場です。
ジェミ―は、マーサとクロードの、歳の離れたお兄さんです。

続きが書けたら、またご紹介しますね。
お楽しみに♪

 今日は、オリジナルのファンタジー小説、『魔法使いサキの物語』の、第5章・第1話を、書き進めてみようと思います。
第4章では、サキの後を追う魔法庁の新米役人、ダンケルとマイネの様子をお話ししましたが、第5章では、同じころ、極北の地ナップでどんなことが起きていたかを、お話ししようと思います。

挿絵は、今回のために新しく描いた完成品です。
白い影によってナップに飛ばされ大けがを負ったカン・ソク先生と、彼を助けた先住民のフキが描かれています。
カン・ソク先生は、この物語のもう一人の主人公ですが、まだ顔が分かる絵を描いたことはありません。(この絵でも、ベッドに横たわった後ろ姿で描いてあります。)

先生の顔立ちは、彼の言葉や行動を基に、推測するしかありません。


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カン・ソクの容体は、救助されてから二週間が経っても、思わしくない状態が続いていました。
足の骨折と凍傷に加えて、体力と、何より精神力を大きく失っていたからです。
精神力が消耗したのは、吹雪の中で、暖を取るために用いた難しい魔法が原因でした。
この二週間、吹雪は絶え間なく猛(たけ)り続け、チェロやフキも、医者を連れて来ることはおろか、小屋から出る事さえできなかったので、カン・ソクの治療は、ありあわせの薬草で続ける事になりました。
「今の時期は、長い吹雪が続くものだけれど、これほどひどいのは、あなたが以前、ここへ来た時以来だ。」
フキは、カン・ソクが長い眠りから目を覚ますと、こんなことを言いました。
「あなたはやはり、同じように床に臥せって、私たちに遠い国々のことや、魔法にまつわる珍しい話をしてくれた。」
カン・ソクは、かすれた声で、
「そうだったなぁ。君たちはまだほんの小さな子供だった。いつも二人で、私の寝ているベッドのそばに腰を下ろして、私が話し始めるのをおとなしく待っていた。」
と感慨深そうに言いました。
「色の違ういくつかの火花を小瓶に詰めて、私たちに見せてくれた。あれをまた、やってほしい。」
フキに言われて、カン・ソクはうなずきながら、
「君たちは、あれが好きだったね。元気になったら、また見せてあげよう。」
と答えました。
そして、
「ダジーやおばあさんはどうしたの。」
と、聞きました。
「父は、居ない。あなたがここを去ったあとしばらくして、どこかへ行ったきり帰ってこない。」
「おばあさんは?」
フキは、頭を横に振りました。
「では、今は君たちだけで暮らしているのか。」
「チェロは狩りも木こりもできる。誰からも教わらずに、自分で覚えた。」
カン・ソクは、この厳しい環境の中で、年老いた女性と、五歳程度の子供たちだけで、生き延びたという事が、奇跡のように思えました。
「チェロは大人と同じように働いたの?」
「そう、チェロは小さな大人のように働いた。何もかも、すっかり分かっていたからね。」
フキは、当然のように言いました。
カン・ソクはまだ聞きたいことがたくさんあったのですが、今にも目が回りそうなほど疲れてきたので、「少し休むよ。」と言って、目をつむって深く息を吐きました。
フキは、カン・ソクの具合が悪そうだったので、それ以上話しかけずに、見守っていることにしました。


つづく


 今日は、菜園で育てているスイカの様子を、ご紹介します。
梅雨入り前の6月初めに受粉させたので、40日程度経った今頃が収穫の時期です。

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今年の梅雨は、こちらではあまり雨が降らなかったので、乾燥を好むスイカにとっては良い環境だったようです。
ただし、6月の日差しはまだ弱く、日照時間も短かったので、ほとんどが中玉程度のサイズで収穫期を迎えました。


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スイカは切ってみるまで熟し具合が分からないので、半分に割って縁近くまで赤くなっていると嬉しくなります。
一切れ食べてみると、なかなか甘くてしゃりっとしていて合格点でした。
雨が降った直後に収穫すると、やや甘味が薄まるようなので、冷蔵庫で数日置いて食べようと思います。
スーパーに並んでいるスイカのように、ヘタが枯れるまで辛抱強く置いておくと良いんですが、気が短いので、早めに食べてしまうかもしれません。^^


 今日は、オリジナルのインコのイラストを描いてみたので、ご紹介します。
色鉛筆のみを使って彩色した完成品です。

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オスとメス、ペアのインコです。
ぴったり寄り添って、とても仲が良さそうですね。

このインコは、セキセイインコという種類です。日本でインコというと、このセキセイインコを指すことが多いですね。

セキセイインコのオスとメスは、鼻の色で見分けます。
青いのがオス、褐色がメスです。

この見分け方は、絵をいったん描き上げた後で、ウィキペディアのセキセイインコの項目を読んで知ったんですが、その時、あらためて自分の絵を確認したら、二羽とも、鼻の青い、オスを描いていたんです。・・;
(セキセイインコのオスとメスは、模様で見分けることができません。)
それで、メスの方の鼻を、急きょピンクに塗り直しました。

下調べって、本当に大切ですね。・▽・;


 今日は、オリジナルのファンタジー小説、『私の物語』の、第7話を、書き進めてみようと思います。
この物語は、去年の1月に第6話を書いて以来、ずっと眠らせておいたものです。実に1年半ぶりの更新です。

挿絵は、前回下絵までご紹介したので、今日は色塗りをした完成版をお見せします。

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1年半の間、色んなお話やイラストを書いてきましたが、この絵に戻ってみると、自分の美意識は、基本的に何にも変っていないな、と思いました。それは、けっこう嬉しいことです。

余談ですが、この物語を休止している間に、朝日新聞で林真理子さん作の『マイストーリー私の物語』という連載小説が始まりました。
内容は、自伝を自費出版する主婦の物語のようです。
ありふれたタイトルとはいえ、同じものがあると分かると、ちょっとがっかりしてしまいます。この気持ち、オリジナル作品を創作したことがある人なら、分かってもらえるのではないかな。

では、いよいよ、私の『私の物語』の、第7話を、書き進めてみようと思います。


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「さあ、それでは、みんなで自己紹介をするわね。」
リリィが、さえと手をつないで、言いました。
「私はフールよ。」
さえの目の前を、きらきら光る七色の蝶が飛び回りました。
「人間が付けた名前は、ステンドグラセラ・ランプラ・アカルスギアナっていうのよ。でも私はフールなのよ。」
「ええ、フールの方がぴったりだわ。」
さえが言うと、フールは、
「でも、ステンドグラセラ・ランプラ・アカルスギアナという名前も、嫌いじゃないのよ。まだ見ぬ国の、由緒正しきお姫様みたいでしょう?」
とたずねました。
「もちろん、すごく立派な名前だわ。」
さえは、難しい方の名前で呼んでほしいと言われなくて、ほんとによかったと思いながら、うなずきました。
「わたくしはブーンと申します。」
そう言ったのは、さえよりも背の高い、二本の足で立っている、丸々としたカエルでした。
「こう見えても、この国の王の母ですのよ。悪い魔法使いズルが王を眠らせてこの国を乗っ取った時、勇かんに戦ったわたくしでしたが、あえなく醜いカエルの姿に変えられてしまったのです。」
「まあ、では、その、お鍋で抱えている、小さいカエルが、王様?」
さえは大人しい子ガエルをしげしげと眺めながら尋ねました。
「この子はチョコという名です。王の体から抜かれた魂だから、言葉が話せないのです。」
とブーンが言いました。
子ガエルはそうだと言うように、「グエック。」っと鳴きました。
ローマンが、ひたいをさえの背中に押し付けて、
「僕の名前は、ローマンっていうんだ。みんなはロバって言うけど―――。」
「自分ではポニーだって思うんでしょう。大丈夫、さっき教わったばかりだから、まだ覚えているわ。」
さえの返事を聞いて、ローマンは嬉しそうにプルルッと鼻を鳴らしました。
突然、緑の服の小人が、
「わしは自己紹介なんかせんぞ!」
とわめき出しました。
「どうしてさ。」操り人形のジョージが聞きました。
「わしは同じものが二つあるのが我慢ならんのだ!二回も自己紹介するなんてばかげとる!」
緑の服の小人は、短い手足を振り回して飛び跳ねましたが、もともと二十センチくらいのぬいぐるみなので、さえには可愛らしくお神楽を踊っているようにしか見えませんでした。
「彼はグルって名前よ。本当は木こりなんだけど、斧を魔法使いに取り上げられてしまって、今では自分をサンタクロースだと思うことにしているのよ。」
フールが言いました。
「そして、彼にはピコという双子の弟が居るの。ピコは赤い服を着ていて、グルよりもずっとサンタクロースに似ていて、やっぱり斧を取られちゃったの。でも、ピコは自分をサンタクロースだとは思っていなくて、斧を取り返して、さっさと木こりに戻りたいと思っているのよ。」
さえはそれを聞いて、はっと口を両手で押さえると、
「さっき私が、茂みの向こうに放り込んじゃったのは、そのピコなんだわ。」
と言いました。


つづく



 今日は、オリジナルイラスト、『西洋美人』が完成したのでご紹介します。


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色鉛筆のみを使用して彩色しました。
顔の色を、肌色でしっかり塗ろうか、迷いましたが、色のイメージが浮かばなかったので、ケント紙の地色を活かした仕上がりにしてみました。

絵のシチュエーションとしては、自由奔放な令嬢が、あるきっかけで親しくなった男性建築家との会話を楽しんでいる、といったところです。

2014年07月|Kobitoのお絵描きブログ .530.529.527.526.524.523.522.520.517.515