お正月は、童話やファンタジーの挿絵をお休みして、お正月らしいイラストを描こうと思います。
それで、昨日の夜から描きはじめたのがこれです。


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『美味しそうな白玉ぜんざい』を描いて、数少ない訪問者の皆さんに、ふるまおうという趣向なのです。
ただ、美味しそうに描き上がるかどうかは、まだ分かりません。
上手く描けなかったときは、料理が失敗したのと同じです。
美味しそうに色が塗れるように、一生けんめいガンバってみます☆


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 今日は、制作中のSF小説、「ハテナ」の第4話と、お話に添える新しい挿絵をご紹介します。
挿絵は、まだ色を塗っていない下絵の状態です。今回は、この絵の場面までお話を書き進められなかったので、どういう風にお話が展開するのか、次回以降を想像しながら読んで頂けると嬉しいです。


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テッペン大佐は、研究所の破壊された格納庫から、澄み渡った星空を見上げて、憤怒の表情で立ち尽くしていました。
ハテナが、遠隔操作によって、機械の翼(コードネーム『BIRD』)を奪い去ってから、一時間が経過していました。
マザーコンピューターが損傷を免れていたので、研究員たちはハテナの追跡と、彼女の身に何が起こったのかの分析を開始していました。
「UM-03(ハテナ)がBIRDに接触すると、予期していなかったのか?」
テッペン大佐は、研究所長のシレットに尋ねました。シレットは額に汗を浮かべながら、
「BIRDには外部からの接続を遮断する措置をしていました。しかし、UM-03は研究所を出る前に、特殊な信号で回線を開けるように、BIRDのシステムを改ざんしていた模様です。」
「UM-03が自分の意思でそれをしたというのか。」
「現在、UM-03の記憶情報を分析中です。どうやら、管理システムを潜り抜ける記憶領域があったもようで・・・。」
テッペンはシレットの胸倉をつかんで声を荒げました。
「このプロジェクトに、一体どれだけの金をつぎ込んだと思っているんだ。貴様らの人形遊びのためではないぞ!」
シレットは一言もなくうなだれました。

テッペンは、このヒューマノイド計画の立案者であり、全権を委ねられた人物でした。巨額の軍事費を投じたこの計画が失敗に終われば、彼の軍内部での信用は失墜する事になるのです。

ハテナの記憶情報を解析した結果、彼らは多くの事実を知ることに成功しました。
飛行訓練の合間に、彼女がBIRDに時折語りかけていたということ。
それを、研究者のAIが容認していたということ。
研究所がテロリストに襲撃されてから後の、AIとハテナの逃避行のこと、そして、彼女がアケボノ高校に入学したことや、文という少女との交流のこと・・・。

しかし、何よりも重要な発見は、研究所が発した停止命令よりも先に、何者かが送信した指令が、ハテナの元に届いていたということです。
指令は主に二つで、内容は驚くべきものでした。
一つは、『トアル国民は全て敵である。』というもの、そしてもう一つは、『BASE-9を破壊せよ。』というものでした。

BASE-9というのは、トアルが管理、運営をしているスペースデブリ(宇宙ごみ)回収用の大型宇宙船の名前です。
トアルの宇宙ビジネスのモデルとして、五年前から地球の衛星軌道上で建設が進められ、二年前から本格的な運用が開始されていました。



つづく

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メリークリスマス!
ちょっと早いですが、Kobitoからのクリスマスプレゼントです☆
このイラストは、ひと月前から、準備を始めて、コツコツ制作を進めていたものです。絵を描くのが遅いから、今回もひやひやモノでしたが、何とか間に合わせることができて、一安心しています。^^;
この子たち、覚えていますか?ハロウィーンの時、面白いお話を聞かせてくれた、あの子猫ちゃん達ですよ。^^
右の猫がトム、左の猫がハック、真ん中のネズミが、チャックと言います。相変わらず、元気そうで何よりですね。私も、また描くことができてとても嬉しいです。^^

お話、というほどではありませんが、この絵のエピソードを、少し書いてみたいと思うので、良かったら、絵の下を読んでみて下さいね☆


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今日は聖夜です。クリスマスの魔法で、トムたちは人間と、おしゃべりができるようになりました。そこで、猫たちは、日頃の感謝を伝えるために、あなたのためのクリスマスパーティーを開く事にしました。
キャンドルと、暖炉の明かりに照らされた、温かい部屋で、トムたちはあなたに駆け寄って、一つの小箱を差し出しました。
「プレゼントだよ。世界一素敵なものが入ってるんだ。」
トムが、うやうやしく言いました。
「ほんとだよ。」
ハックが、笑いたいのをこらえて、付け加えました。
あなたは、大よろこびで、緑のリボンをほどきます。
すると、小箱のふたがポーンと開いて、中から、ネズミのチャックが飛び出しました。チャックは、赤いサンタの帽子をかぶって、まるで、おとぎの国の妖精のようでした。
チャックは、嬉しくて仕方なさそうに、
「チーーー!」
と言いました。
もし、あなたが、チャックを知らなかったら、こんなとき、悲鳴をあげてしまうかもしれませんね。^^;でも、チャックを知っていたら、決してそんなことはしないでしょう。大げさに、ビックリしてみせて、
「まあ、驚いた!サンタかと思ったら、チャックじゃないの!」
と言ってあげるでしょう。
トムとハックとチャックは、いたずらが大成功したと思って、わあい!と笑って大よろこびです。
それで、トムは、ちゃあんと別に用意していた、本当のプレゼントを、あなたの前に差し出して、少し照れくさそうに、首をすくめながら、
「いつも仲良くしてくれてありがとう。メリークリスマス!」
と、心を込めて言うのですよ。^^


Merry Christmas!
I wish you happiness☆
Kobito

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 今日は、制作を進めていた冬のイラスト、『けろちゃんの雪遊び』が完成したのでご紹介します。
前回と、あまり変化はないんですが、背景の低木に雪を積もらせて、雪だるまのかぶっているバケツに色を付けて、あと、けろちゃんやクマちゃんの色を濃くしてみました。
(絵をクリックすると、一回り大きくて、キレイな画像を観ることができます。)
同時に、けろちゃん達のお話も考えてみたので、良かったら絵の下からお楽しみ下さい☆


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白ねこちゃんは、冬になると、お母さんが縫ってくれた、カエルのかたちのつなぎを着ます。
とてもおかしなつなぎなので、他の子ねこたちは、「けろちゃん。」と呼んでからかいますが、白ねこちゃんは、このつなぎが大好きなので、よろこんで着ます。
(だから、私も、これからは、白ねこちゃんのことを、「けろちゃん。」と呼びますね。)
あと、けろちゃんは、お外が大好きなので、このつなぎを着て、時々、家から抜け出します。
今日も、けろちゃんは、閉め忘れた窓から、こっそり雪のお庭へ降りて、一人でお散歩に出かけました。
新しい雪道に、けろちゃんは、足あとをつけながら歩きました。
サクサクサクサク
ふり返ると、お家の窓から、けろちゃんまで、くねくね曲がった足あとが続いていました。
「まっすぐ歩いたのに変ね。」
けろちゃんは、ひとりごとを言って、また、よちよち歩きはじめました。
森の中の、まっすぐな道も、雪が積もってまっ白でした。
「見たことない道みたい。」
けろちゃんは、大よろこびで、たくさん足あとをつけながら歩きました。
すると、向こうから、黄色いつなぎを着て、バケツを下げた、白くまちゃんが歩いてきました。
けろちゃんと、白くまちゃんは、道のまん中で出会うと、「こんにちは。」とおじぎをしました。
「あなた、かえるちゃん?」
白くまちゃんが聞いたので、
「白ねこよ。」
とけろちゃんが答えました。
「じゃあ、一緒に雪だるま作りましょうよ。」白くまちゃんが言いました。
けろちゃんは、雪だるまを作ったことがなかったので、目をぱちぱちさせてうなずきました。
白くまちゃんは、小さな雪玉を作ると、雪の上を転がしました。
そこで、けろちゃんも、まねをして転がしました。
白くまちゃんが、道の向こうまで雪玉を転がして、また戻って来ると、雪玉は、リンゴくらいの大きさになっていました。
けろちゃんも、ころころころころ転がして、遠回りして戻ってくると、雪玉は、やっぱり、リンゴくらいの大きさでした。
「いっしょに押して。」
白くまちゃんに言われて、けろちゃんは、白くまちゃんの雪玉を、今度は二人で転がしました。押せば押すほど、雪玉は大きく、重たくなって、もう動かなくなったころには、スイカくらいの大きさでした。
「今度は、こっちよ。」
白くまちゃんに呼ばれて、けろちゃんは、もうひとつの雪玉を、やっぱり二人で、うんうん言いながら押しました。雪玉は、すぐに、メロンくらいの大きさになりました。
「これを、上にのせるの。」
白くまちゃんは、けろちゃんに手伝ってもらって、メロンくらいの雪玉を抱えると、スイカくらいの雪玉の上に、横から両手で押し上げて、どうにかこうにか乗せました。
二人は、きれいなかたちの雪だるまをなでながら、得意そうに、「ほっほっ。」と、白い息をはきました。
「大きな石と、小さな石を、二つずつ探してきて、丸いのよ。」
また白くまちゃんが言うので、けろちゃんは道のはずれの、茂みの中に行きました。
雪が積もっていない木かげに、石ころが少し落ちていたので、けろちゃんは、大きなのを二つと、小さなのを二つ、丸いのを拾って持って来ました。白くまちゃんは、バケツから取り出した赤いスコップで、カチカチに凍ったニンジンを、雪だるまの顔のまん中に、コンコン打ちつけていました。
「あ、お鼻!」
けろちゃんが、大声で、ニンジンを指さしました。たしかに、まっすぐで立派な黄色いお鼻です。
「あなたもやってみる?」
白くまちゃんから、スコップを渡されたので、けろちゃんは、ニンジンの先っぽをコツコツたたきました。
「小さな石ころは、おめめよ。大きな石ころは、ボタンなの。」
けろちゃんは、言われたとおりに、小さな石ころを雪だるまのおめめに、大きな石ころを、雪だるまの胸のまん中にあてて、スコップでコンコンコンコン叩きました。
「うまいうまい!お口はこの木の枝ね。それで、お帽子はこのバケツよ。」
への字に曲がった枝を、白くまちゃんが、お口のところにさすと、雪だるまは、本当に、生きているように見えました。
バケツは、雪だるまの背が高かったので、なかなか届きませんでしたが、けろちゃんが、雪だるまの肩にのぼって、白くまちゃんが、バケツを渡して、ようやく雪だるまの、頭のまん中にかぶさりました。
「世界一大きな雪だるまねぇ。」
「うん。」
じっさい、見たこともないような、カッコ良い雪だるまでした。二人よりも背が高くて、まっ白で、頭もからだもまん丸でした。
白くまちゃんは、しばらくじっと、雪だるまのまじめそうな顔を見ていましたが、やがて、
「ねえ、どうしてこの雪だるまおまわりさんに見えるの?」
と聞きました。
けろちゃんは、
「知らない。」
と答えましたが、見れば見るほど、雪だるまは、駐在のおまわりさんにそっくりでした。
二人は、お母さんに内緒で、お家を出てきたことを思い出して、ちょっと心細くなりました。
「あたし、おうちにかえる。」
白くまちゃんが言いました。
そこで、けろちゃんも、
「あたしも、かえる。」
と言いました。
白くまちゃんが、「またね。」と言ったので、けろちゃんも、「バイバイ。」と答えました。
二人は、雪だるまのおまわりさんにも、「バイバイ。」と言って、もと来た道を帰りはじめました。
けろちゃんが、振り返ると、雪だるまのおまわりさんは、やっぱりしゃんと立って、森の道の番をしていました。
けろちゃんは、今日か明日、お母さんに、雪だるまのおまわりさんを見せてやろうと思いました。それで、雪の道を、自分の足あとをたどって、せっせと駆けてお家に帰りました。



おしまい


長いお話になりましたが、最後までお読み頂き、本当にありがとうございます☆
このお話を書き上げるために、心づくしの励ましを与えてくれた友人に、私のまごころの感謝をささげます。
いつも、話相手になってくれて本当にありがとう。おかげで、こんなに長いお話が書けるようになったよ~。^^

Kobito


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 物語の世界は、たとえ一時期遠ざかっていても、戻れば、すぐに見なれた同じ景色を私達に見せてくれるから不思議です。『魔法使いサキの物語』は、今からちょうど一年前の十二月に、主人公サキのイラストを描き始めた事で、物語も始まりました。私はその時、サキという人を、全く知らなかったわけですが、今では彼女の考えや性質がとてもよく分かります。

挿絵は、今回で四枚目です。お話は、『サキの修業時代』、『カン・ソク先生の災難』、という大きな区切りを経て、今回の『サキの大旅行』でシーズン3といったところです。


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この絵は、背景がふにゃふにゃに歪んでいるし、人物が建物に比べてかなり大きすぎると思います。^^;
でも、初めて『大都会』に来たサキが、感じている驚きや不安を表したかったので、私としてはこれで良いのではないかと思っています。

物語の中で、新しい人と出会うって、とてもスリリングな事ですよね。^^サキと話しているこの二人は、一体どんな人達なんでしょう?何だかサキが怒っているような・・・。^^;

では、今日はこの挿絵を元に、サキの旅先での様子を、お話ししたいと思います。


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サキが駅馬車を乗り継いで、フラトの都テトに着いたのは、故郷のビレジ村を出てから十五日余り後でした。
帽子のトミーの話では、この街に、尋ね人の消息を調べる秘術を会得した魔法使いが居るとの事でした。サキは、勢いで飛び出して来たものの、これまでで一番遠い外出と言えば、村からひと山越えた隣町に行ったくらいだったので、どの町を経由すれば、早く都に着けるのかなど、トミーから詳しく教わらなければなりませんでした。
トミーは、こんな世間知らずと、大陸横断の大旅行など、絶対にしたくないと思っていたので、とにかく、テトでカン・ソクの安否を確認させて、無事にしろ、そうでないにしろ、いったんビレジ村に引き返させようと思っていました。

まったく、テトは、サキが思っていた以上の大都会でした。全ての建物が空をさえぎるように高く伸びているし、頑丈な石造りの家ばかりで、藁屋根に土壁の家など、一軒もありませんでした。それに、道までが、平らな石で敷き詰められているので、サキは歩くたびに、ピョンピョン飛び跳ねているような妙な気持ちになってしまいました。

サキは、目抜き通りを行き交うたくさんの馬車や、馬が引かずに走る四角い筒のような乗り物に驚きながら、通りを渡って広場に出ると、花屋の屋台のそばの石段に腰かけて、ポケットから取り出した木箱をそっと開きました。
トミーは、木箱から出ないまま、「何か用かい?」と聞きました。
「あの、たくさんの塔は、何のためにあるの?」
サキは、家々の屋根の向こうに見える、鉛筆のように細長い塔を指さしました。
「あれは、『電気の塔』だよ。落雷のエネルギーを、あそこに貯めておいて、明かりを灯す力やなんかに提供するんだ。・・・タダじゃないがね。」
トミーは落ち着かなさそうに、目をきょどきょどさせて、いかにも早くふたを閉めろと言いたげでした。
「あれも、スナクフ様がお作りになったものなの?」
サキは、ふたを少し閉じて、隙間からトミーに尋ねました。
「そうだ。スナクフは、魔法使いの発明王と呼ばれている。この街の発展を支えている、魔法動力の多くは、そいつの考え出したものなんだ。」
サキは感心しました。先ほど見た、筒のような乗り物や、町はずれの運河で、船から荷降ろしをしていた大きな機械、あれらもやっぱり、スナクフが発明したものなのです。
そして、カン・ソクの安否を知るための魔法も、スナクフが知っているという事なのでした。
「スナクフはこの町の魔法動力を一手に管理している大物だからな。そう簡単には会えないぜ。」
トミーは、これまで道中でさんざん繰り返してきた言葉を、また口にしました。
「ええ、でも、頑張ってみるわ。私、どうしてもお会いしなければならないもの・・・。」
サキは、そう言って、広場の中央にある先王マテオの像ををぼんやりと眺めました。
トミーも、もう何も言わずに、サキが物思いにふけるのを、大人しく見守っていました。

つづく


今日は、絵の中の二人が登場する所まで書けませんでした。^^;次回は、色塗りが進んだら書いてみようと思います。
どうぞお楽しみに☆


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 雪の季節に合わせて制作中の、「けろちゃんの雪遊び」のイラストに、また少し色を重ねてみたので、ご紹介します。
こちら福岡では、初雪はちらちらの寂しい感じだったんですが、本州の友人はさきほど、吹雪いた~!><と教えてくれました。^^;
日本は、小さな島国だけど、気候の変化は本当に多様で、驚かされる事が多いです。
しっかり防寒して、お互いに、この冬を元気に乗り切りましょう♪


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絵の方は、背景を中心に塗り進めたので、雰囲気がよりはっきり表れてきたのではないかと思います。思ったよりも、色彩に繊細さが求められるので、いつもよりも慎重に彩色を進めています。この二人の声は、もう私の耳に届いていて、「早くしゃべらせて!」と、言われているような気もするんですが、もう少し待っていて下さい。^^;
上手くお話ししてあげられたら良いな~。^▽^;


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 今日は、制作を進めているSF小説、『ハテナ』の、第3話を書いてみたので公開します。このお話は、いつも私が書いている物語に比べて、人の暗い面を見詰めさせるところがあるので、嫌いな人もいるかもしれません。でも、私はこのお話に出て来る、文とハテナがとても好きです。だから、彼女たちが幸せになれるように、できる限りの努力をしたいと思っています。

なお、次のイラストは、主人公ハテナの二面性を意識して描いたイメージ画です。


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ハテナは、研究施設を出て、アケボノ高校に通い始めたとき、左の絵のような表情をしていました。そして、文と友達になり、次第に学校生活に馴染んでいく中でも、決して微笑んだ顔を見せることはありませんでした ---。
 
公園で、同級生を襲ったハテナは、彼女たちが逃げ去ると、その足で、郊外にある小さな森まで移動しました。
途中、何人かの通行人を目にしましたが、ハテナには、例外なくレッドフラグの付いた攻撃対象として映りました。しかし、ハテナは彼らを攻撃しませんでした。なぜなら、彼女のメモリーの中の、ある重要なデータに、明らかな食い違いが生じていたからです。
彼女の中で、現在の最高司令官は文たち『友達』でした。その、最高司令官が、敵として識別されている以上、彼女はうかつに、攻撃命令を実行する事ができなくなっていたのです。
ただし、彼女には、もうひとつの重要な命令が下されていました。彼女は特別な回線を開いて、作戦の実行に欠かせない、ある『道具』を手に入れることにしました・・・。

ハテナが作られ、訓練を受けていた研究施設は、テロリストの襲撃以来、閉鎖された状態でしたが、主な機能は、別の施設に移されて、研究の継続と、ハテナやAIの捜索を、間もなく開始していました。
施設の奥には、ハテナが装着して使用するための、飛行用の機械の翼が格納されていました。
肩口に二門のビーム砲を備えた、空中戦用の遠隔兵器でもあります。
ハテナがコンタクトを開始したのは、この翼でした。

施設内の研究者達は、ハテナがインターネットに接続する際の、特殊なシグナルを探知していたので、居場所などの情報を収集するとともに、全機能を停止させる命令を、ハテナに送ろうとしていました。

その時、警報音が鳴りだして、格納庫の機械の翼が駆動を開始しました。
兵士や研究者が止めようとしましたが、機械の翼はビーム砲で天井や隔壁を破壊すると、逃げまどう人々を残して、勢いよく夜空に舞い上がって行きました。

翼は、導かれるままに、低空を飛んで、やがてハテナの隠れる、郊外の森に着陸しました。
ハテナは、到着した翼を、しげしげと眺めました。
全体に、空色のカラリングを施した、美しい機体です。ハテナはこの翼で、何千回も訓練飛行を重ね、数え切れないほどの標的を撃墜して来ました。
「青い鳥。」
ハテナがつぶやきました。それは、文がいつか話してくれた、童話に出てくる鳥の名前でした。二人の幼い兄妹が、その幸せを呼ぶという青い鳥を探して、不思議の国々を渡り歩くのです。
「お前は青い鳥なのかい。」
ハテナは、再び翼に問いかけました。翼は静かに固まって、何にも答えませんでした。



つづく


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 今日は、友達のにゃんたろさんとの共作イラスト、『一息いれましょ。。。』をご紹介します。
にゃんたろさんが、私にプレゼントしてくれたイラストが、とても素敵だったので、周りを私の絵で、飾ってみることにしました。


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にゃんたろさんの絵(中央)は、デジタルで描かれていて、私の絵(縁どり)は、手描きのアクリル画です。
私もこんな風に、自然に人を励ませたらいいなって思います。^^
にゃんたろさん、いつも優しく接してくれて、本当にありがとうございます。
私がどんなに励まされたか、この絵で伝えることができたら嬉しいです☆


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 今日は、けろちゃんの新しいイラストに色を塗り始めたので、その様子を公開します。


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背景は、森の中の雪道、といったイメージです。この一本道のまん中で、けろちゃんとクマちゃんは出会いました。後ろの縦の棒は、針葉樹(モミかな)の幹のつもりです。左に空間があるから、もう一本幹を描き込むか悩んでいる所です。
雪の色は、ターコイズブルーとバイオレットを重ねると良いような気がしています。
ディズニーの物語の一篇のような、温かい雰囲気が出せたら良いなと思います。^^

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2012年12月|Kobitoのお絵描きブログ .175.172.169.164.157.152.151.149.148