制作中の童話、「小さな幸せ」の、3枚目の挿絵の色塗りの様子です。
夏に、冬の野原の色を思い出すのは、けっこう難しいですね。それとも、私の物覚えが悪いだけでしょうか?・▽・;
お話は、絵の場面からまた少し進みますが、ジョーやトニやムラサキシジミが、どんな仕草をしているか、文章を読みながら、想像して頂けると嬉しいです☆

倒れたコナラ色ぬり1色強調縮小

「誰か住んで居やしないかしら。」
ジョーは、耳を澄ましながら、ほらの中の様子をうかがいました。
「リスの夫婦が住んでいたけれども、今はもう誰も居ない。別荘の木が倒れてすぐに、引っ越してしまったからね。」
ムラサキシジミは、そう言って木のこぶに腰かけると、心配そうなジョーやトニを見て、こう付け加えました。
「残ってるのは、なめくじや、団子虫たちだけだよ。」
「ジョー、あれを伝って下りられるよ。」
トニが、大きな声で上の方を指さしたので、ジョーとムラサキシジミもそっちを見ました。
コナラの枝から、クモの糸が、一本長く垂れ下がって、先端に絡まった枯葉が、風に揺れていました。
「どれ、私が取ってやろう。」
ムラサキシジミが、立ち上がって、羽ばたこうとしましたが、ジョーが呼びとめて、「僕がかみ切るよ。クモの糸、固いんだから。」と言ったので、ムラサキシジミはジョーを抱えて、パタパタ上の枝まで飛んで行きました。
やがて、クモの糸と一緒に、ジョーたちが降りてきたので、トニは枯れ葉を両手で受け止めて、ほらの中に落としてやりました。
ムラサキシジミとジョーは、クモの糸をゆっくりほらに下ろすと、もう一方の端を、ほらのふちの出っぱりに結びつけて、
「やれやれ。」と言いました。



つづく


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 夏のイメージイラスト、「ペンギンの絵でも描こうかなあ。」が完成したので公開します。
固有色を塗らなかった部分が多いですが、塗らない方が味わいが出るような気がしたので、あえてここで筆を止めました。果物と、小豆の入った「白クマアイス」が、美味しそうに描けているのではないかなと思います。^^(画像をクリックすると、少し拡大できます。)

ペンギンの絵完成 hsv明るさ色カラー縮小2

ペンギンは、アシナガペンギンというキャラクターが既に居るようなので、白クマペンギンの「しろちゃん」という名前にしました。少女は、「夏子」さんという名前ですが、色を塗っているうちに金髪の白人さんになっていました。^^;両親のどちらかが日本人なのかな?
その時の気分で描いているので、どんな風に完成するのか自分でも分かりません。^▽^

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 夏の終わりが、近付いているのを感じます。暑い一日であっても、夜の風はもうすっかり心地よい涼しさだからです。
夏の虫たちは、こらからどうなっていくでしょう。あるものは命を終え、あるものは次の年に向けて、力を蓄えているのではないでしょうか?
今日は、過ぎゆく夏の思い出となる、写真をいくつか残しておくことにしました。
夏らしい写真を撮るって、意外と難しいものですね・・・。・・;

DSCF2514縮小

日本では、住宅地で空を見上げると、必ずと言っていいほど電線が目に入ります。建て込んだ下町などでは、それ自体が一種の風物のように見えることもありますね。^^この写真は、白い雲が、もう少し上に広がると、構図が安定するんですが、雲に注文を付けるわけにもいかないので、8月の空の見本として採用することにしました。7月に比べると、青さも心持ち薄らいできているようです・・・。



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菜園の入り口に生えている、柿の木の幹に止まった「蝉(せみ)」です。とても綺麗な模様ですね。それに、羽には赤い遊色(虹のような効果)が浮かんでいます。何ゼミか、分かりますか?夏の終わりに鳴きはじめる、秋の季語の蝉だそうです。間近に寄って撮影したので、大きく写っていますが、実際は人差し指の太さくらいです。こういうきれいな虫を見ていると、子供が、虫採りに夢中になる気持ちも、何となく分かりますね。^^



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これは、菜園で育てている、ツルムラサキという野菜です。あっさりして美味しいので、毎年育てていますが、特に手間もかかりませんし、放っておけば新しい蔓が伸びるので、その都度カットして食材にしています。涼しくなると、コオロギが葉を食べ始めるので、そろそろ食卓からも消えてしまうことでしょう。

夏というのは、いろんなものが、色鮮やかになって、目には嬉しい季節です。
残暑の厳しい折ですが、皆さんもどうぞ水分と食事をしっかり取って、元気に毎日をお過ごし下さいね☆

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 今日は、晴れのち曇りのお天気でしたが、日暮れ頃に、大きな虹が出て、とても綺麗でした。写真に撮ってみたので、自家製トマトの完熟した様子と合わせてお楽しみ下さい。

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写真だと、虹が半分しか写せませんでしたが、実際はきれいな半円形で空に浮かんでいました。こんなにはっきりした虹を、近くで見たのは初めてだったので、しばらく色合いを観察しました。7色とは言いながら、実際は同じ色のパターンが何度も繰り返しているのが分かりました。虹を絵に描くとき、縁をぼかすには、その繰り返しが次第ににじんでいく様子を表さなくてはいけません。(写真の、虹の部分を拡大するとよく分かります。)



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完熟した自家製トマト三兄弟です。^^細長い品種と、丸い品種、それから、黄色の丸品種があります。真ん中のトマトは、本来丸型なんですが、なぜかきれいなハート型になっていますね。^^たくさん取れたので、夕食のハヤシライスの具にして食べました。風味が増して、とても美味しかったです☆


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 制作中の童話、「小さな幸せ」の3枚目の挿絵を描きはじめたので、下絵を公開します。
お絵描きが好きな人に、一つアドバイスするとしたら、何の絵を描くにしても、まず実物(もしくは写真)を確認しながら描いた方が良いという事です。
この下絵も、コナラの木(冬の木)と、ムラサキシジミの写真を見ながら描き進めましたが、100%記憶を頼りにした場合より、それぞれの特徴が観る側に伝わりやすくなったのではないかと思います。
ただし、100%写真の通りに描くのも、面倒だし、面白くないと思うので、いくつかの特徴をつかんだら、後は自分の好きなように描く、という感じでまとめると、最終的には自分にとっても、観る人にとっても気持ちの良い仕上がりになって来ると思います。

倒れたコナラ ホワイトカラー縮小

線だけの下絵だと、分かりにくいかもしれませんが、土手が崩れて、コナラの木が、河原の方へ倒れている様子を、上空から見ているという構図です。右上に、蝶のムラサキシジミと、ありんこのジョーとトニが居ます。これまでの挿絵は、登場人物を大きく描く構図だったので、遠景の構図の絵を見ると、新鮮に映るかもしれないですね。



コナラの木色鉛筆 ホワイトカラー縮小

今回は、絵の具で塗る前に、色鉛筆で補助的な色付けをしておくことにしました。広い風景の絵は、人物画に比べて退屈になりがちなので、見栄えがするように、工夫をしてあげると良いと思います。
物語も、また少し考えてみたので、良かったら絵と一緒にお楽しみ下さい☆


逆さまになったコナラの木は、近くに行くと、ジョーが思っていたよりもずっと大きいと分かりました。
ムラサキシジミは、ジョーとトニを、コナラの木の、ごくごつした幹の上に下ろすと、うんと背伸びをしながら、「さあ、ここにお前たちの幸せがあるよ。」
と言いました。
ジョーは、すぐにあたりを見回して、幸せを探しはじめました。
トニもようやく、つぶっていた目をあけて、ジョーといっしょに、幹のくぼみや、こぶの後ろをのぞいて歩きました。
ムラサキシジミが、
「幸せの入り口は、木の高い所にあったよ。」
と言ったので、トニは、幹の高い方へ登ろうとしましたが、ジョーが、「そっちは木の根っこだよ。この木逆さまなんだ。」と言ったので、トニはかけ戻って、ジョーと一緒に、でこぼこした皮を乗り越えて、こずえの方へ下って行きました。
しばらく歩くと、幹に、大きなほらが、ぽっかり空いているのが、見えてきました。
「大きな幸せの入り口だねえ。」
トニが、ジョーの後ろから嬉しそうに言いました。でも、ほらのふちに着くと、底が見えないほど深かったので、トニは、小声で、
「真っ暗。」
と言いました。
「このほらの中を探すんだよ。おまえ達の幸せが、きっとたくさん見つかるよ。」
足の遅いムラサキシジミが、やっと二人に追い付いて、息を切らせながら言いました。



つづく


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 こんにちは。
 お盆休み、皆さんはいかがお過ごしですか?我が家では、親戚の集まりなど特にないので、いつもの通りのんびり過ごしています。(仏壇には、先日収穫したスイカが飾ってあります。^^)

今日は、オリンピック中、中断していた絵の趣味を、そろそろ再開しようと思い、下絵を完成させていた「ペンギンの絵でも描こうかなあ。」に、少し色を塗ってみました。

ペンギンの絵色ぬり1 a縮小

少女の服を、黄色にするか、青にするかで迷ったんですが、結局青を塗ることにしました。水彩画は、一度塗った色を変更するのが難しいので、配色で悩んだときは、特に慎重になります。

服を青にすると、涼しい感じが出ましたが、ペンギンの空想の中の涼しさとの対比が、やや弱まってしまいましたね。黄色の方が良かったかなあ~・・・。^^;

それから、このキャラクターの名前は「なつ子」さんとする事に決めました。「夏子」か、「南津子」という漢字が良いかもしれないですね。少女のモデルは、アメリカのロック歌手、ジャニス・ジョプリンさんです。彼女の、奔放だったという子供時代をイメージして描きました。

あんまり塗り込まないで、あっさり仕上げられたら良いなと思っています。^^

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 ふう~。暑いですねえ~。・・;
オリンピックの行われているロンドンは、けっこう涼しいようですね。みんな気持ち良く競技が行えているようです☆

ところで、先日、我が家の菜園で育てている、スイカの様子をご紹介しましたが、いよいよ玉が大きくなって、食べられそうなサイズになって来たので、いくつか収穫してみる事にしました。今年は、けっこう上手にできたんじゃないかと思います。^^

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こんな感じの、大玉~中玉くらいのスイカがゴロゴロできました。^^受粉から、40日くらいの実です。形は、丸型のと、縦長の品種があります。畑から収穫したばかりのスイカは、こんな風に表面が白っぽく曇っています。



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濡れタオルで磨いてやると、こんな風に光沢が出て、スイカらしい見た目になります。スーパーに並んでいるスイカは、出荷の前にきちんと磨かれた物ばかりなんですね。(拭き方が大ざっぱでスミマセン。^^;)



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はい!私が育てた自家製スイカをどうぞ!一番大きなサイズのスイカを切ったんですが、とても甘くて、シャリシャリしていて、美味しかったですよ~。^^
半分にカットした所で、写真を撮れば良かったんですが、喜びすぎて忘れてました。>▽<

皆さんも、夏の味覚のスイカで、暑さを楽しく乗り切りましょうね。^^


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 こんにちは☆毎日暑いですね。^^;
ところで、皆さんは、かき氷にかけるシロップ、何味が好きですか?私は断然、イチゴ味です。練乳を網目のようにかけても美味しいですよね。^^シャクシャクすくって、スプーンの冷たさと一緒に楽しみたいです♪

今日は、風鈴の下につり下げるための、縦長のイラストを描いてみたので、ご紹介します。家族に頼まれて描いたんですが、構図や色が安定した感じになったので、お気に入りの1枚になりました。(紙の裏表に描いているので、1枚の絵という事になります。)

どうでしょう?涼しい感じに見えるでしょうか?

金魚赤 伸長
上の金魚は、写真をしっかり見て描いて、下の金魚は、写真をあんまり見ないで描きました。下の金魚は、フグみたいにまん丸ですね。^▽^うちにも2匹の金魚がいて、フナみたいな形なんですが、とても大きいです。真っ白なのと、この絵のような赤い色の金魚です。ペットショップで、稚魚の時に買いました。^^


出目金黒 伸長
こちらが裏です。黒の出目金、2匹です。子供の頃、出目金の目が突き出ているのが怖くて、「人間のせいで、こんな姿にされて、かわいそうだなあ。」と思っていました。この絵にも、キレイなだけではない、そういう悲しみが出てしまったかもしれませんね。構図がしっかりまとまったので、絵としてはとても気に入っています。^^




この絵は、ブログを訪問して下さった方への、暑中お見舞いにしたいと思います。
どうぞ、暑さに負けず、夏を楽しむような気持ちで、健やかな毎日をお過ごし下さいね☆
Kobito


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 制作を進めているファンタジーイラスト、「魔法使いサキの物語2」の色ぬりのようす、その3です。
今回は、薄く溶いた色で、各部位をどんな色にするかのあたりを付けて行く、という制作方法です。女性のセーターの色を、どういう感じにするかで、少し悩んでいます。
物語の続きも、絵の下に書いてみたので、合わせて楽しんで頂ければと思います。
内容は、極北の国ナップに飛ばされた、カン・ソク先生のその後のようすです・・・。

雪国の兄妹色ぬり3 色調整縮小

-------吹き荒れる地吹雪の中で、カン・ソクは四つに臥せた姿勢で、しばらくぼう然とあたりを見回していました。そこは、どこまでも続く雪原と、角のある黒い岩が点々とつき出しているだけの、さびしく荒涼とした場所でした。
すぐに、刺すような寒さが全身に走ったので、カン・ソクは、暖を取るものを探して、手近な雪をかき分けながら這いまわりました。幸い、籐の編みかごとざるが見つかったので、カン・ソクはそれを魔法でほどいて、雪靴と蓑(みの)に編み直しました。そして、かごの中に入っていた薬草の束を、雪靴と蓑の間にはさんで、雪や風が通らないようにしっかりと着こみました。
うす暗いのは、日暮れが近いか、白夜のせいでしょう。カン・ソクはここが、以前飛ばされたことのある、ナップという国に違いないと思いました。雪をかき分けたときに、岩の質や土の匂いを確認して、そう思ったのです。

じっとしていては、凍え死ぬのを待つだけなので、カン・ソクはひとまず、手についた砂鉄に模様を描かせて方位を確認し、西を指して歩きはじめました。進路を西にしたのは、以前、ナップに飛ばされたとき、雪原を西に進んだ所で、通りかかった猟師に助けられたことがあったからです。
「あれからもう、十五年も経っているんだなぁ・・・。」
カン・ソクは、心の中で、そうつぶやきながら、強い風に押し倒されないように、雪を踏みしめ踏みしめ、前かがみに歩いて行きました・・・。


つづく

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2012年08月|Kobitoのお絵描きブログ .101.100.99.98.97.94.93.91.90