きょうは、ナンナとブーウが登場するシリーズ童話、『ナンナとブーウのかくれんぼ』を書いてみたので、ご紹介します。
ナンナとブーウは、子猫(ペルシャ猫かな?)と犬(ミニチュアダックスフンドかな?)の仲良しコンビです。
(二匹の絵はこのブログのバナー画像にも用いています。)

このコンビが登場する作品は、できるだけ短い文章で、幼稚園児くらいでも楽しめるようなシンプルな内容にしたいと思っています。


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ナンナとブーウのかくれんぼ



ブーウは、散歩に出かけたので、ナンナは、紙袋にはい込みました。ブーウが帰った時に、おどかしたかったからです。
まもなく、散歩から帰ったブーウは、居間の紙袋を見つけて、「紙袋が落ちているよ。」と言うように、私を見あげました。
私が、「なんだろうね。」と言うと、ブーウは、「ぼく調べよう。」と、しっぽをしきりに振りながら、紙袋の中をのぞき込みました。
そして、私をふり返ると、ブーウは、「見てごらん。」と言うように、へっへと舌を出しました。
私がそっとのぞくと、紙袋の中では、待ちくたびれたナンナが、前脚を上げて、仰向けで眠っていました。
私が「寝かせとこうね。」
と言うと、ブーウは、散歩の後にいつもするように、部屋の隅に行って、水入れから水を飲みはじめました。
すると、その水音で目が覚めて、ナンナがもそもそ紙袋から出てきました。
ナンナは、眼をしょぼしょぼさせながら、ブーウのところまで行くと、ぺたりと座って、「ナンナ!」と、鳴きました。
その声は、私には、「もう、待ちくたびれちゃったじゃないの!」と、ブーウに、小言を言っているようにも聞こえました。
ブーウは、まじまじとナンナを見て、それから、私の顔を見ると、「なんのことさ?」と小首をかしげました。私は吹き出そうとするのを、こらえているのが、やっとでしたよ。

おしまい
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 きょうは、新作の短編童話、「ナンナとブーウ」を書いてみたので、ご紹介します。
絵本にできるくらいの、ごく短いお話で、内容は、犬のいる家庭に、猫が新しく加わる時の、動物視点での情景です。
ナンナ(猫)とブーウ(犬)の挿絵も描いてみたので、参考にしながらお話を楽しんで頂けると嬉しいです。


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ナンナとブーウ

ナンナはブーウが大好きです。
子猫の時、ナンナはブーウと、初めて会いました。
ナンナは「犬っていうのは怖いものだよ。」とお母さんから教わっていたので、うしろ脚で立って、前脚の爪を振り上げて、「フーッ。」とブーウをおどかしました。
ブーウは、それを見ると、伏せをして、横を向いて、寝たふりをしました。
ナンナは、いくらおどかしても、ブーウが知らん顔をしているので、しょうがないと思って、うなるのをやめました。
ブーウはナンナが部屋の中をうろうろ調べはじめたので、時々頭を上げて、「それ僕の餌ばこだよ。」とか、「それ僕のおもちゃだよ。」とか、ナンナに教えようとしましたが、またおどかされそうなので、やっぱりおとなしく、寝たふりをしていました。
ナンナは探検が終わると、自分の餌ばこから餌を食べ、自分の水入れから水を飲んで、洗濯かごに座布団を敷いた、自分の寝床にはい上がりました。
そして、ブーウを見おろしながら、「ナンナ!」と、あくびするような大声で鳴きました。ブーウも、ナンナを見あげて、ひとり言のように、「ブーウ。」と鳴きました。
(その時に、私はナンナを、「ナンナ」という名前に決めたのです。)

次の日から、ナンナはブーウを、怖がらなくなりました。
だってブーウは、ナンナが怒ると、決まっていそいそ寝たふりをするからです。
ナンナはブーウのしっぽで遊んだり、ブーウの毛をなめて整えてやったりしました。
それから、ナンナは時々、ブーウの首っ玉にしっかりと抱き付きました。
ブーウはたいてい、おとなしくしていますが、時々、ナンナの鼻づらをベロリとなめました。
するとナンナは、いつでもくすぐったそうに、頭を引っ込めて、クシャンとくしゃみをするのでした。

おしまい



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